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近年、コロナ禍に突入する(2020年)の数年前から、美大・藝大の出身者を外資系コンサルティングファームが採用するという流れが発生していました。逆に企業人・社会人になった後アドオンするべき素養としてMFA(美術学修士)が求められていたりもします。
ちなみによく似ている用語でMBAがありますが、下記のような相違点があります。
MFA(Master of Fine Arts)とは美術学修士
MBA(Master of Business Administration)とは経営学修士
何故コンサルティングファームがそういった人材を集めているかについてお話します。
ちなみに美大や藝大と一口に言ってもいろいろありますので、ここでは具体的な大学名まで上げておきます。
例えば、五美術大学交流展(通称、五美交)と呼ばれる関東圏の美大の有志連合であり、美大同士の交流や毎年合同展示会を行っている学生団体があります。
五つの美術大学の構成要素は、多摩美術大学/武蔵野美術大学/女子美術大学/東京造形大学/日本大学芸術学部(日藝)です。
関東圏の美大といえば上記が有名どころですよね。
さらには美大・藝大のくくりの中の後者。
東京藝術大学は日本の美大・藝大を束ねるTop of Topと言って過言ではないでしょう。なので、ここでいう美大・藝大は上記六大学を指すものとお考え下さい。
東京藝術大学については漫画や書籍でも有名になりました。倍率上は東京大学をも凌駕し、現役ではなく浪人して入るのがある種スタンダードとされている大学ですね。
また、美大は基本的に東京中心部から外れた場所にあるのに対して、藝大は上野にあるというのもある種の訴求ポイントかもしれません。
※株式会社アイ・エム・ジェイ(IMJ)については、2021年にアクセンチュア株式会社との合併が行われた為、本記事ではアイ・エム・ジェイ=アクセンチュアとして取り扱います。
●東京藝術大学
藝大は3名入社しているようです。
●武蔵野美術大学
ムサビは主要な進路という形での表記でしたので、不明ですが少なくとも2名以上は、そして主要な進路ということは各2名ずつ以上は就職している可能性もあります。
●多摩美術大学
タマ美も主要な進路という形での表記でしたので、不明ですが少なくとも2名は就職実績がありそうです。
まとめ
実績数としては、アクセンチュアばかりではないかという話の向きもございますが、美大・藝大のファインアートではないデザイン系の出身者が広告代理店などを経由して、コンサルティング会社に転職者として流入、あるいは第二新卒として流入するケースが周囲の観測範囲として増えているイメージです。
この記事を読まれている方であれば、一度くらいはUXというワードを聞いたことがあると思います。
UXとは、User Experiense(ユーザーエクスペリエンス)であり、顧客体験という言葉で表されたりもします。
例えば、あなたがよく触っているiPhoneのアプリはなんでしょうか。そのアプリケーションの操作は滑らかに、不快感やストレスなくできますか。
出来るのであれば、ざっくり言ってそれはよいUXです。一方で、学校・大学・職場・趣味の領域で使用するアプリはどうでしょうか。
らくらく操作ができるものでしょうか、あるいはできないでしょうか。
UXは日常のいたるところにちりばめられています。
あなたがファーストフード店に入って、目当ての季節限定バーガーがタッチパネルあるいはショウウィンドウにないかを探し、口頭あるいはタッチパネルで注文する。そのあとあなたはどこでその商品を受け取るのでしょうか、油っこいにおいのする1Fのカウンター付近でしょうか。
それとも、お店の2Fで待たせてもらえるのでしょうか。
あるいはそもそも注文自体を店に入るまでもなく行うことができ、そして自宅まで届けてもらえるのでしょうか。
卑近な例としてファーストフード店の話をさせていただきましたが、今後主要な消費者となっていく10代-30代にかけての世代は、デジタルネイティブかそれに近い世代です。
様々なサービスや体験を余すところなく享受し、それがゆえに日常操作しているアプリレベルの操作感・脱ストレス性を例えば職場の研修、日常の仕事で使うPCのアプリケーション、社内のオペレーションにも求めたりしています。
全てがフラットに並べられ、UXというものを織り込んで考えることが前提となってしまいました。
そして、この顧客体験を描く上で、いわゆる右脳思考、左脳思考の両方が必要になってきたのです。
まとめると顧客体験を考える上で、従来の論理的思考、ロジカルシンキングはもちろん必要ですが、美大・藝大生がまさに大学時代・大学院時代を通して向き合ってきた、培ってきた創造的な発想、デザインシンキングについても求められるようになったという流れがあります。
関連記事として、上記のUXが大事になってくるまで、なってきた後の流れをまとめていきます。
ファーストフードの事例は、オペレーションレベルの話でしたが、顧客体験をよりよくしないと顧客が離れてしまう、よりよいサービスを提供する他社に流れてしまうという風に言い換えれば、UXが新規事業立案や、事業戦略を考える上でも重要なファクタとなることが想像出来るかと思います。
また社会人になってから後の勉強手段、知識のアドオン手段として社会人大学院が存在しているわけですが、美術やアートをビジネス分野に適用するという領域においては武蔵野美術大学、京都芸術大学が両雄となります。
武蔵野美術大学については下記の記事でまとめていますが、京都芸術大学に関しては同じMFAでも、完全オンラインでの取得ができるコースを展開しています。
冒頭に書いたように、ここに出てくるような人物だったらコンサルティングファームでも大成するかもしれません。
何かを突き詰めて考えて考えた先の答えを探し続けるというプロセスは、芸術でもコンサルティングでも変わらないと思うからです。
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常:
おすすめ理由: ここに出てくる登場人物が身近にいたら、彼・彼女・その人たちの考え方、何を大切にしているかを聞いてみるといいかもしれません。
ハーバードの美意識を磨く授業:
おすすめ理由:普段の生活、あるいは自分の好きなブランドをなぜ好きなのか、考えるためのきっかけになるかもしれません。
黒猫シリーズ:
おすすめ理由:美学×ミステリという、うつくしさをテーマにしたミステリです。難しい本などは嫌だという方も、そういうのをテーマにした小説面白そうだねという方も不思議な世界へ旅立てるかもしれません。
ロード・エルメロイII世の事件簿:
おすすめ理由:魔術やFateシリーズが好きな方は、このスピンオフ作品漫画の4-5巻あたりが、黄金姫と白銀姫という人物にまつわる「美」というのが事件のテーマになっています。
それではまたどこかで。