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旅に出るときに携えたいおすすめ漫画17選+α

旅に出るときに携えたい漫画のおすすめ17選+α

旅に出るときに携えたい漫画のおすすめ17選+α

物語(漫画・小説・映画よろず)についておすすめするブログシリーズ記事です。

 

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000 目次

本記事の目次です。


❶はじめに
❷おすすめ作品紹介
❸おわりに

 

江戸前エルフ:個人的には2020年代Top3に入る名作。

 

 

001 はじめに

知人友人と話していて驚いたのですが、案外コミケに頒布する側(サークル入場)で出るような人間や、あるいは毎回欠かさず一般入場する側の人間にとっても、癒しのために漫画や小説を読んでいないのだなという。そんな気付きをすでにこの世に生をうけて何年か何十年か生きてきましたが、最近得ました。

個人的におもしろいから読む、まったくみたことのない世界をその作家さん、作者さんが作り上げているから読んでいます。

 

その世界の中で、推し的な登場人物、キャラクターが悲喜こもごもな冒険や日常、あるいはかけがえのない青春なんかを送ったりする。

 

喜怒哀楽や人生の転機、国の命運を決する戦いや宇宙の存亡を賭けた何事か。あるいは本当に身近な一メートルや二メートルくらいの半径で行われる他愛ない話。

 

そんな自分の中に何かを残してくれる物語を、未知を知りたいから読み進め、読み終えた読後感として、長らく疲れる作業をした後に、温泉にゆっくりと浸かって、そこから富士山ですとか、あるいは雪、海、月なんかを眺めて、極楽じゃというのと同じような脳の多幸感を味わうために読書しています

 

そんな前書きを書きつつも、いつもの留意点のようなタグのようなものを貼っておきます。

 

※留意点
タグというか個人的に分類した属性をつけておきますので、それを参考にしてみてください。

 

- ①[痛快]: そうくるかね、という感じでお腹の底から思わず笑いが出て、元気になる類の作品

 

- ②[未知との出会い]: 自分自身の全然知らない世界を垣間見ることが出来て、なかなか世の中捨てたものじゃないじゃないと思わせてくれる作品

 

- ③[ほんわか尊し]: 登場人物のやりとりや、生活に尊さを感じて、じわりじわりと元気が出てくる作品

 

- ④[最良の瞬間]: 物語の中の人物たちが本当に最良の瞬間を過ごしているのだな、と元気をわけてもらえるような作品(それがいずれ終わってしまうにせよ、終わってしまうからこそ逆に1ページ1ページを大切に読もうと思わせる作品)

 

- ⑤[自然っていいよね]: きれいな背景描写、情景描写の妙できれいなものをみたなと思わせてくれる作品

 

上記について、どれかがどれかより勝っているなどの優劣はございません。

 

魚が食べたかったり、野菜が食べたい、がっつりお肉が食べたいなど、それぞれのお腹具合で食べたいものが変わるように、疲れ具合によって読みたい作品が変わるとも思いますので、上記の説明をガイドにぜひお楽しみください。

 

名刺がわりに、小説漫画映画アニメを含めた個人的ランキングは以下です。
またこれらに関しては作品を読んだ年代なので、発行年代とは異なる場合があります。

 

それぞれの詳細に関しては、別途記事で紹介させていただきます。

 

002 おすすめの作品たち

 それぞれの詳細に関しては、別途記事で紹介させていただきます。

 

#1 王ドロボウJING(熊倉祐一) [漫画]
[未知との出会い][自然っていいよね]

こちらは既刊:14巻/缶(完結済)です。コミックボンボンに掲載されていた7巻分は「王ドロボウJING」、マガジンZの掲載分は「KING OF BANDIT JING」で検索すると出てきます。一部のファンやフリークの間では、後者の方は缶でカウントするのがある種の暗黙の了解になっています。表紙が缶だったからというのがシンプルな理由です。

 

王ドロボウJINGの魅力はいろいろと綴ってきたので、少し違った角度から書いてみようと思います。王ドロボウJINGに関しては、youtubeやこのブログ内の記事を含めていろいろと書いてきました。小学生時代にはまり込み、紆余曲折を経て中学高校とアニメイトなり神保町の本屋街なりを探索して探索して、高校時代にようやっとコンプリートしたという読書するまでのエピソードにも事欠かない作品です。

 

本屋というものを何軒も何軒も廻り、特定の書物を探すという経験を一番初めにしたのがこの作品でした。

 

コミックボンボンを読んだ当時は小学生で、かつファジーネーブル編でしたが、非常に印象深い「雲のおへそ」というワードはそれからしばらくは覚えていました。

 

最も、小学生時代は月刊誌派で、コミックを集めるという発想があまりなかったせいか。なんだかんだで王ドロボウJINGのコミックをきちんと集めようと思い立ったのはそれからだいぶ月日が流れた中学生くらいだったかと思います。

 

といっても近所の書店には王ドロボウJINGのコミックは影も形もなく、手詰まりでした。しかし中学生になり、オタクな友人からアニメイトなる存在を教えてもらうと、かつてコミックボンボンで見かけた作品もありましたし、それ以外にもいろいろな作品があるわあるわ。

 

こんなに世の中に漫画作品はあったのかと、圧倒されたのを覚えています。

 

そして、そのアニメイトには王ドロボウJINGの全7巻中3巻と、KING OF BANDIT JINGも全7缶中2缶があったのです。すべてを揃えられないにしろ、手掛かりはつかんだとお小遣いを握りしめ、まずは一缶購入しました。

 

そう、KING OF BANDIT JINGの方を買ってみたのです。初めは、これは本当に王ドロボウJINGなのだろうかという感想を抱きつつも、実は自分の知っていた王ドロボウJINGが全7巻ではなく14巻あるのだと収集するべきコミック全量のゴールイメージを上方修正しつつ、静かに毎月くらいの頻度で通ってはチェックする日々を続けました。なんだかんだで全巻集まったのは高校二年生頃だったかと思います。

 

#2 椿町ロンリープラネット(やまもり三香) [漫画]
[ほんわか尊し]

 

2020年の漫画個人的トップオブトップ。

 

少女漫画は、フルーツバスケットを至高とする派閥と花より団子を至高とする派閥が周りにはいて、前者の方がやや劣勢だったように観測していました。個人的には、フルーツバスケット(旧アニメ版)の演出がとてもとても好きなのですが、その好きな部分、少女漫画の古き良き部分を継承しているのが「椿町ロンリープラネット」だと思っています。

 

物語スタート時点で語られる主人公の属性(親の様々な事情により、女子高生にしてどこかしらに居候/アルバイト等しなければならない)が近しい以外にも、「綺麗なシーン」というか折々のシーンがセリフが、こころのどこかに残るんですよね。

 

主人公に対して、パートナが最初は精神的にも立場的にも優位だったのが、主人公の成長がきちんと認められ、対等になっていく様もすごく好みです。

 

やまもり三香さんは、Kindleで新しいマンガを発掘しようとしていた際に本当に偶然、レコメンドで登場してきた作家さんだったのですが、一巻の主人公の立ち絵姿になんらかのひらめきを感じて即買いでした


さらにKindleの5%OFFレコメンドがついていたので、5巻くらい一気に買いました。そして2巻くらいまで読んだ段階で残り全巻購入でした。当時はまだ完結していなかったので、その時点でている巻を全部という感じです。

 

#3 シンデレラクロゼット(柳井わかな) [漫画]

 [ほんわか尊し]

 

 

シンデレラクロゼットは、たしか読み始めたきっかけはKindleのSale経由でした。初めは1-3巻ほどを購入してみたのですが、1巻を読んだ時点でこれはありだなと判断し、全巻購入した次第です。

 

#4 江戸前エルフ(樋口彰彦) [漫画]
[ほんわか尊し]

月島周辺の描写もなかなかです。

 

#5 僕と魔女の備忘録(三つ葉優雨) [漫画]
[最良の瞬間]

2022年の漫画個人的トップオブトップ。こういう作品が読みたかったランキング一位。

 

#6 三千世界を弔って(二ツ森曜子) [漫画]
[最良の瞬間]

 

 

この作品は、お手軽に読める巻数の少ない作品かつどこかノスタルジックというか、どこか昔懐かしい伝奇的な何かを読みたいという思いにマッチしていて印象に残っています。

 

少女週末旅行からSFライクな部分を取り除いて、伝奇成分を混入したというのがイメージとしては近しいでしょうか。個人的に、おじゃるまるの狛犬のようないろいろと文句をいいつつも付き従う従者のような守護霊獣のような、ロボット的存在と、どこかおちゃらけた主という組み合わせが垂涎ものというか、好物なのです。

 

 

 

その趣味趣向的にもかなりストライク度合いが強いものでした。また本作はおおよそが一話完結の様々な世界がでてきて、それを旅する旅ものでもあります。キノの旅(小説・漫画・アニメ)などにせよ、鍵付きテラリウム、FFアンリミテッド(アニメ)等にせよ、ひとつひとつの世界がどこまで作りこまれているかで、個人的にはまれる度合が変化してくるのです。

上記複数の世界の作りこみという意味で最高だと考えているのが王ドロボウJING(漫画)ではあります。

 

また世界観の作りこみ方については、王ドロボウJINGのような①アーティスティックなビジュアルや描きたいモチーフ、景色をベースとした世界観の作り方、キノの旅などのような②啓蒙的なテーマを抽象化したり掘り下げたりした世界観(例:情報リテラシー、倫理)の二つが大別してあると思います。

 

この作品はどちらかという後者の②啓蒙的なテーマを抽象化した世界観になります。

 

個人的には①のアーティスティックなビジュアルで作り上げられた世界観や情景が好物なので、上位には食い込まなかったのですが、啓蒙的なテーマが好きな方や、鍵付きテラリウムあたりの作品が好きな方にはかなりストライクに近いものがあるのではないでしょうか。

 

・氷属性男子とクールな同僚女子(殿ヶ谷美由記)[漫画]
[ほんわか尊し]

 

尊いですね。ひたすらに登場人物たちが尊いです

 

なんならば、掲題の二人だけでも世界観としては優れていると思うのですが、それ以外のペアというかカップル未満というかも登場してきます。

 

やりとりがどれもこれもこそばゆいですし、にまにまとしてしまうシーンが多いです。作者の方も楽しんで描かれているんじゃないかなという感じのシーンやストーリー、セリフ回しが多いのでこれはKindleではなく物理本でかったほうがいいんじゃないかとすら思っています

 

個人的な漫画で物理本を買う基準は、それを擦り切れるまでよみたいかです。学生時代までは結構な数の物理本を購入していましたが、いまはかなり厳選して購入する形にしています。

 

・鍋に弾丸を受けながら(青木潤太朗(原作) / 森山慎(作画))
[痛快][自然っていいよね]

久しぶりに、新しいジャンルのようなものを開拓したと思ったのがこの作品です。ここから発展させて、作者買いで「また来てね、したみさん」なんかも読破してしまいました。

 

デンジャラス×グルメみたいなものでしょうか。もちろん、ジャンプ作品などでは以前からバトルグルメ漫画ですとか、グルメでバトルする漫画などは数多くありました。また昨今の映像作品では、孤独のグルメやら、昼のセント酒やら、酒場放浪記やら、深夜食堂やら、晩酌の流儀などがありました。

 

しかしこれはそれらとは一線を画すジャンルを切り開いたのかなと思います。海外グルメという点、危険なエリアにおけるグルメを扱っているという点などです。さらに設定として、登場人物がすべて美少女になるという設定の下、漫画上には少女しかでてきません。

 

危険地帯でも、平和地帯でも。

 

・ふらいんぐうぃっち(石塚千尋) [漫画・アニメ]
[ほんわか尊し][自然っていいよね]

 

青森に行きたくなりますよね!

・リサの食べられない食卓(黒郷ほとり) [漫画]
[最良の瞬間][ほんわか尊し]

 

世界観が案外、意外な部分もあります。最初はグルメものとして読もうかと思っていたのですが、案外予想外に予想外なところでした。


 グルメものではあるものの、むしろ付加価値の部分の方が好みでした。

 

・姉なるもの(飯田ぽち) [漫画]
[最良の瞬間][自然っていいよね]

 

艶やかな描写と自然の描写がなかなかいい塩梅なのです。

 

・かげきしょうじょ(斉木久美子) [漫画]
[痛快][ほんわか尊し]

 

個人的に痛快と、ほんわか尊しが同居することはないのですがこの物語はいい意味で同居しています。

 

アイドルもの的な要素がある一方で、なかなかアイドルものとしては取り上げづらいテーマなども物語の中に埋め込んで、昇華させていたり、伝統芸能の世界ならではのテーマを盛り込んだりと学園ものの枠にとどまらない物語になっています。

 

・毎月庭つき大家つき(ヨドカワ) [漫画]
[ほんわか尊し]

 

 社会人ソフト百合的な話である一方、家を買う・家を借りるといったライフステージにいる人にとっては、なかなか現実的にありうる話ではないとはいえ、気になる部分もある物語です。

 

・の、ような(麻生海) [漫画]
[ほんわか尊し]

 

タイトルがまず、名作の予感をさせてくれますよね。

 

2021年の漫画個人的トップオブトップにして、2020年代の漫画個人的トップオブトップ。

 

ビターなんですよね。ホリミヤという漫画が微炭酸系恋愛漫画という風に、マーケティングされていましたが、こちらはビターチョコレート系漫画か深夜に飲むホットコーヒーのような風情でしょうか。

 

どこかドライでビター。乾いている主人公のモノローグがどこか身に染みる感じから始まります。けれど、だんだんと潤いが戻ってくる。乾ききった心の襞にだんだんと温かく潤いのある感情が流れ込んできて、あれ、だんだんぽかぽかしてきたぞというような塩梅。

 

物語づくりが本当にうまいというか、登場人物たちがある意味で生き生きと、あるいは自分本位というと誤解が生じるかも知れませんが、自分の人生を懸命に生きている感じがあります。

 

日常ものであるから、奇跡なんておこらない。起きたことを淡々とこころが許されながらも対応していかないといけない。淡々と、淡々と。けれど淡々と対応していたことがある日、かけがえのない記憶になっていく。

 

そんな私たちの生きる日常でも起こり得そうなものがたりです。

 

・ ランウェイで笑って(猪ノ谷言葉) [漫画・アニメ]
[ほんわか尊し]

 

かなりのハイペースで出続けた物語でした。この作品の単行本がでるのと歩調を合わせて、C100コミケの原稿を進めたりもしていたので、ひとつのペースメーカーでもありました。

 

ランウェイで笑っては、アパレル関連ということでなかなか目新しい話であったことと、時折描かれるガチ書き込みと、通常イラスト、それとぷに絵のような三段階のイラストでバランスをとって没入感を上げてくるのが特徴的だと思っています。

 

・穏やか貴族の休暇のすすめ(漫画:百地 原作:岬) [漫画・アニメ]
[ほんわか尊し]

 

 

1巻だけ安くなっていたので、購入したのが切っ掛けでした。本当にとくにこだわりもなくなろう系の漫画かなーとかそういう感じの感覚でさくっと読んじゃおうかという感じの購入でした。

 

それが最初の20-30ページを読み進めていくとあれ、これはなかなかなんじゃないかなという感じになり、ほうほうほうというふくろうのごとき言葉も口から漏れ出し、これ侮れないじゃんと50ページも読んだころには思うようになりました。 

 

003 結びに

いかがだったでしょうか。

 

ウェブ上に転がる大手出版社が行っている待てば無料系の漫画サイトなどはあんまりつまみ食いせず、独自路線といえば独自路線でいろいろな漫画を読んでいます。

 

作者買いもそれなりにあり、小説にしろ漫画にしろ気にいった作家さんの次回作には食指のびがちなモノカキ人間です。

 

私自身が自分の読みたい作品を、というコンセプトの下で「虹色宝石譚」というノベルゲーム作品(外部リンク)を仲間内で制作しています。

 

興味があれば、是非お求めくださいませ。

 

それではまたどこかで。

 

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瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック:瀬戸内国際芸術祭のガイドブックはもしあなたが訪れないにしても、いろいろと読み応えのあるコンテンツです。ですので、気になったら読んでみて下さい。

 

 それではまたどこかで。