【武蔵野美術大学 通信課程】これは、ムサビ通信の正式名称です。
大学である以上、そして様々な人と交流し、様々な感じ方があることを知ったうえで作品を作り、学業を継続していくためには学友というのが、とても大切です。
今回は、経験とシラバスをベースにお勧めの講座を書いて、学友づくりに少しでも役立てればなと思っています。
以下は、参考記事です。
こちらはムサビ通信で何を得て、何を得られなかったのか。そういった疑問について回答しつつ、自分なりの理由を書いています。
こちらは今となってはお恥ずかしい限りですが、ブログを書き始めた当初のエントリー記事です。その当時の想いの丈を記載しています。
今回紹介するのは個人の所感ベースでの学友・友人の作りやすさ講座です。
ムサビ通信の入学前の説明会に参加すると、多くの場合、職員さんから友人を作ってくださいということを言われます。
これはとても正しく、大事なことだと思います。
学友。友人。お友達。呼び方はなんでもいいのですが、同じコース、あるいは違うコースでもいいので、スクーリングをする際に同じ講義を受けられるような人がいるだけで、学習効果は変わってきます。
作品作りは、個人でやるのだからそんなのは関係ないじゃないかと言われる方もおられるかもしれませんが、人間は社会的な動物です。
スクーリングともなれば、数十人、なかには百数十人が参加することもあるので、その中で友人や知人がいないと、かなり疎外感を味わうことになります。
その為、創作活動に力を入れると共に、まずは過去の学生時代を思い返しながら、友達100人できるかなというくらいの感覚で、ムサビ通信における友人作りを積極的に行う事を推奨いたします。
目次
1. 友達や知人をつくりやすいと思われる講義情報
過去受講した講義に加えて、2020年度の武蔵野美術大学通信課程のシラバスを精読し、その中で友達や知人をつくりやすいと思われる講義をスクーリングの中からピックアップしてご紹介します。
1.1 情報職業論
■情報職業論
単位数:1
造形文化科目/造形総合科目
個人的に1,2を争うレベルで他のコースも含めて知人や友人を作りやすいスクーリングの講義はこの科目だと思っています。この科目の午前中に行われることの多い情報社会倫理論はある意味、ちょっとお堅い話を取りあつかいます。
ですが、この情報職業論は毎年Yahoo!や富士通といった情報系企業の一線で活躍する方をお招きして、講義を行っているように見受けられます。
その中で実業務にかかわりのある話を聞けたりも出来るので、情報とついていることもあってコミュデ、シスデ系の方は必聴ではないでしょうか。
2020のテーマはグループで「1.医療介護」「2.ものづくり」「3.農業」「4.食品」「5.防災」「6.エネルギー」から一つテーマを選び、問題分析と課題解決を行うものです。
授業計画を見ても、人間中心設計やデザイン手法、サービスデザインなどがありますので、ムサビデザインラウンジで時たま開催されるようなデザインシンキングを用いたワークショップのようなスタイルで講義が進行するのかもしれません。
私が以前受講した際には、Yahoo!の方が来ておりYahoo!NewsかMapか知恵袋の月間ユーザー数を二倍にする施策を考えなさいというものでした。今年はSociety5.0という内閣府が掲げている新しい社会像を考えるという大きなテーマを掲げた上で、細分化した課題を考えるというバランスのいい講義だと思います。
プレゼンテーションは美大ならではで、企業のプレゼントは異なりデザイナーやイラストレーター役をこなせるメンバが存在している事もあり、当時私たちの版では絵コンテから簡易の1分程度のコマーシャルまで作成して、プレゼンを行ったりもしました。
企業でプレゼンに慣れている方も、デザイナーやイラストレータが入ることにより、かなり表現できる手段は増えるので、ムサビ通信ならではの課題解決方法やプレゼン方法を考えるのはとても楽しいと思います。
そうして課題に向き合う中で知り合いも増やしやすい講義です。
1.2 マルチメディア基礎
■マルチメディア基礎
単位数:3
造形総合科目
これはデザインシステムコースやコミュニケーションデザイン系の専門科目ではなく、造形総合科目になります。
この講義の特徴は、もちろん存在しているグループワークですが、さらにそれに加えて講師が実は豪華です。
望月 重太朗さんは、広告系のオリンピックと呼ばれるカンヌライオンズに何度か出ていたりしている博報堂系の会社博報堂アイ・スタジオのクリエイティブディレクターだった方です。今は独立してUMAMI LABなどの様々なクリエイティブ活動を行われています。
この講座では、個人ワークも多いのですが、3-4名、あるいは2-3名になって私が受けた当時は、「指先で感じる心地よさ」ということをテーマにAdobeのAnimate Studioを利用したアニメーション作成を行うグループワークを行いました。
個人ワークもできつつ、グループワークもできるということでどういう作品を作る人なのかというのも分かる一方で、協力して創る中で知人や友人を増やせるというとてもありがたい講義です。
1.3 情報社会倫理論
■情報社会倫理論
単位数:1
造形文化科目/造形総合科目
「著作権」と「創作」の関係性のお話や、情報セキュリティといった現代において情報デザインやIT,IoTを用いたアート作品やデザイン作品(現代アートやシステムデザイン)では切実になってくるテーマです。コミュニケーションデザインを専攻される方や、デザインシステムコースを専攻させる方にはよりおススメです。
基本的に半日授業。しかも午前中がメインの講義ではありますが、グループディスカッションの中で、友人ができやすい講義かもしれません。
特に友人作り、知り合い作りの観点からいくとこの午後に別の講義「情報職業論」がある為、連続で受講するニーズがそれなりに高い為です。
1.4 デジタルファブリケーション実習
■デジタルファブリケーション実習
単位数:1
造形総合科目
「Arduino」を利用したある種のロボット開発ともいえる授業です。
終始一貫してグループワークなので、グループの中でうまくいったとしても上手くいかなかったとしても絆は深められること請け合いの講義です。
ある程度の基礎スキルは確かに必要ですが、一応一年生以上からは受講可能なので、スキルに多少なりと手ごたえがあれば積極的に狙っていってほしい講義です。
1.5 デジタル造形基礎Ⅱ
■デジタル造形基礎Ⅱ
単位数:1
造形総合科目
突然ですが、一発でベジエ曲線かけますか?イラストレーターにおいて、本当に初心者とそうではない人をわけるかもしれないと言われているベジエ曲線。
コンピューターリテラシーなどでは、主に受け身のスタイル。課題を出されて、それをひたすらにこなしていく。イラレなどもなんというか、灰色の線があらかじめ描画されているドリルみたいな課題が出されそれをひたすら黒色でベジエ曲線を多用しつつなぞっていくというスタンスの講義です。
ただ、こちらも同様にAdobe Illustratorを使用しての図形作成を行いはするのですが、グループディスカッションを何度もはさんでくれると、全体的な満足度が変化します。
3. まとめ
今回は学友や友人知人を作り、ムサビ通信において活動していくための基盤づくりに寄与するような情報を主に提供させていただきました。
あなたのムサビライフがよきものであるように。
それでは、またどこかで。
美大、ムサビ通信へ行くに至る切っ掛けのお話です。漫画や本の影響は大きいですよね。
近年ではむしろムサビ通信と、ほかの通信制美大ではなく、ムサビ大学院も視野に入れることをお勧めしたいです。