小坂竜、そして乃村工藝社。
特にJALを主に利用して国内旅行をしている方にとって、この方の手掛けた作品をみる機会は多いかもしれません。
本日はアーティスト紹介、小坂竜さんという方をご紹介させていただきます。
概要 |
乃村工藝社 小坂竜 |
サマリ |
乃村工藝社さんは、「空間デザイン」という切り口で、空間デザインのコンサルティングや調査対応から、デザイン、そして実際に物件が出来上がった後の運用管理も手掛けることのできる大手デザイン企業です。
東京都港区に本社を構えていますが、札幌や京都、福岡などを含めた日本各地やシンガポール、ミラノ、ニューヨークといった都市にも営業拠点を構えています。 私たちが特によく見るこの会社の成果物は空港や駅、ターミナル施設のデザイン案件でしょうか。
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〇JALの上級ラウンジは実は多くが小坂さん案件
そもそも小坂さんは武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業をした後に、アパレル企業に入社したり、桑沢デザイン研究所の夜間に入学したりとストレートに建築というか、空間デザインの路線にはいっていったわけではないという風にインタビューで答えられています。
ムサビ時代は、入学したことに満足してろくに勉強もしなかった結果として、甘い自分が出てきてしまったと。
乃村工藝社への入社についても、いろいろな幸運があってのことだそうで、けれどそこから変わっていったのは六本木のお陰だと述べられています。
六本木において、ミュージシャンたちと出会い、「なにかに対する情熱」を燃やすという事をまざまざと見せつけられた結果、大きく小野さんは変わっていったそうです。
このまざまざと見せつけられたというのも、テレビにミュージシャンたちが出ているのを見たというのが、ある種の時代を感じさせます。
またその結果、奮起したというエピソードとして面白いのは、飲食店が新しく新装開店しようとするとひたすらデザインを描いてもっていったと。
断られることも覚悟でしたでしょうが、それを続けていったと。
それがなんだかんだで、渋谷ロフトにおけるディスプレイデザインの賞に結びついていき、そこから長く残る場所のデザインを主に手掛け始めるようになったようです。
それはレストラン、ホテル。それからもちろん空港。たしかに、空間デザインといっても百貨店の催事やイベントについてのデザインであれば一定期間が経過すればすぐに撤去されてしまいます。
けれど、レストラン、ホテル、文化施設、もちろん空港や駅といったある種の社会インフラであれば、それが長く残る。
長く誰かの手で、自分の作品が使われ続ける。そこに小坂さんもやりがいを感じつつ、特にホテルについてのデザインをライフワークとしてこれからも続けていきたいとムサビのインタビューで答えられています。
A.N.D
それでは、また次回お会いしましょう。
以下は、気になったアーティストの方の解説Vlogや展覧会にいった記録です。この機会に新しいアーティストを知ってみてはいかがでしょう。