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2018-Pe-23. 吉川民仁先生は人間はちくわだよねと語る@美術入門

油絵 吉川民仁 先生

美術入門についての記事の2記事目「油絵 吉川民仁 先生」の記事です。

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1. 先生について

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本記事の導入として、吉川民仁先生についてどんなお人なのか、経歴面から見ていきたいと思います。
 
 
1965年の千葉県出身で、武蔵野美術大学大学院を卒業されています。修了しているのは造形研究科の油絵コースです。
 
講義の中でも語っておられましたが、鎌倉画廊との関係が深く何度も個展を開かれています。
 

1.1 講義概要

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先生は非常に独特でした。人間てちくわだよねというような話など興味をそそるワードで生徒の注意をひいてきます。

 

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続いての講義は吉川先生でした。吉川先生は2018年4月にムサビ通信に赴任されてきた新任の先生とのことで、講義時間を最終的には10分ほどオーバーするもかなりの熱弁をふるっておられました。

 

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吉川先生は、前半はマトリックスを例にとってムサビ通信に入学した主に新入生向けの風変わりなエール。後半は抽象画的な作風もあり、自分の内面を見つめる哲学的な話をされていました。

 

ちなみに冒頭自己紹介はこんな形です。切り取り方が単純に悪いのかもしれませんが、声のトーンも相まって結構ファンキーな人だなと思った第一印象でした。

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絵を描くことはひとつの自己実現なのだと思います。自由の獲得には冒険が付き物だからです

 

そして、その流れのまま、飽きさせない90分にすると標榜して映画「マトリックス」の鑑賞に入りました。

 

1.2 講義詳細 

美術入門の講義詳細

ここからは講義ノートでメモした先生の講義のメイントピックを取り上げていきます。

 

〇吉川先生のマトリックス

観賞はいくつかのチャプタを事前に吉川先生が抜き出していて、それを眺める形です。

ネオが赤と青のカプセルを選ぶシーンや預言者と会うシーンなどがチョイスされていました。

 

 
マトリックスの表現技法などを取り入れた作品を作られているのかななどと視聴中はみていましたが、そのあとのお話からこの先生なりのエールなのだなと思い、なかなか面白い比較というか比喩をされる方だなと改めて思いました。
 

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映画:マトリックス
  マトリックスの中の世界、日常
  ┗薬の選択 仮想現実と現実
   ⇒仮想現実の中で能力を発揮するためのトレーニン
  
現実世界
  武蔵野美術大学通信課程を選択する前、それまでの日常
  ┗武蔵野美術大学通信教育課程の選択
   ⇒実技制作、デザイン創出、美術探求、情報伝達形成で能力を発揮する為のトレーニン
 
エールの後は、作品の誕生、成り立ちの背景にすこし触れて、次のテーマへ移っていきました。
 
〇吉川先生の作品の誕生、成り立ち
岡田隆彦著「美術作品の成り立ち」において、「作品は氷山の一角」というパートがあり、自分の作品が様々な要素が絡み合って出来ているということを提起し、それに基づいて自分自身の過去を振り返るジャーニーへ旅立つという構成でした。
 

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上記の水面下の部分で、3名の名前を挙げてそれぞれ影響を受けた本ですとか、展示などについて言及されていました。
 

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三木成夫『内臓のはたらきと子どものこころ』築地書館
松樹路人展 終わりなき旅
九鬼周造「偶然性の問題」
 
吉川先生の作品は主に鎌倉画廊などを中心に個展を開かれおられるそうなので、興味のある方はぜひそちらにもどうぞ。
 
かなりボリューミーな講義だったので、吉川先生もいったん区切りとします。
後日また、他の先生方については記載させていただきます。
 
 

2.1個別の先生の講義ノート

先生の講義は非常に面白いですが、ぜひ他の先生方の講義もご覧いただければ幸いです。


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1.油絵:三浦明範先生の記事はこちら

2.油絵:吉川民仁先生の記事はこちら

3.版画:元田久治先生の記事はこちら


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4.日本画:重政啓治先生の記事はこちら

5.まとめの記事はこちら

 

3.まとめ

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非常にファンキーで愉快な講義です。是非聞いてみてください!