美術入門についての記事の1記事目「油絵 三浦明範 先生」の記事です。
1. 先生について
先生は1953年秋田県生まれで東京学芸大学を卒業されています。
また、ブリュッセルやゲントなどで個展を開かれている他、北京ビエンナーレにも出展されておられます。
1.1 講義概要
私見ですが髪型が特徴的で、古き良き昭和を感じる髪型です。
そして、話も非常にわかりやすくおもしろいです。
①油絵
幕末の頃、司馬江漢や平賀厳愛らが油絵を描いたが、明治以降フォンタネージらによって本格的に西洋美術教育が開始され、西洋画または洋画と称したが、今日的には油彩画、油画とも表す。
Note
この講義中で繰り返しでてくるヤン・ファン・エイクの名前が初登場。
「アルノルフィーニ夫妻像」でテンペラから油彩絵具へ本格的に切り替えて利用法を完成させた人と言われているそうです。
②日本画
フェノロサが1882年に公園で「Japanese Painting」と評した言葉の翻訳であり、岡倉天心が東京美術学校(後の東京藝術大学)に「日本画科」を設けた。
Note
2人目の吉川先生の講義ではどろどろした事情の岡倉天心が出てきますが、ここではさらっとした説明でした。
③版画
日本の場合、浮世絵版画は絵師、堀氏、刷師の分業。山本鼎は石井伯伝、森田恒友らと1907年に「創作版画」を提唱していて、作家が自画自刻、自刷のすべての工程を1人で行うというもの。
Note
ヨーロッパでは近年まで、印刷の一部であったので、版画は結構日本がリードしている部分もあるそう。
④まとめ
「Hey, siri 絵が上手くなる方法」→「いっぱい描いてください」
世にも奇妙な絵の話 No.1 「日本の絵画に陰影がないのはなぜ?」

〇前提1 日本の緯度の話
〇前提2 北方ルネサンスとイタリアルネサンス
〇前提3 錐体細胞
〇まとめ 日本の絵画に陰影がない理由
「錐体細胞」的見方・・・陰影は時間と共に変化するが、各対象自体は変化しない→陰影は本質的ではない→色彩が大事
〇西洋の表現
色彩は装飾的・・・明暗こそ本質 「存在」を本質として捉えた表現
〇日本の表現
陰影は移ろう・・・色彩こそ本質 「固有色」を本質として捉えた表現
2.1個別の先生の講義ノート
三浦先生の講義は流石に大御所、ベテランという風格で非常に為になるかつ飽きさせない面白さなのですが、ぜひ他の先生方の講義もご覧いただければ幸いです。
3.まとめ
三浦先生は絵画コースのコース長だったりもしており、非常に明朗でわかりやすく興味をひくお話をしてくださいました。
美術の導入として、非常に有益です。