@マークぐるりん

外資系ITコンサルタントをしつつ武蔵野美術大学通信課程に通う記録

2018-So-03.「よなよなエールからIT大国エストニアへつなぐインターネットジャーニー」

IT大国であるエストニア。

 

Skypeの創業の土地でもあり、ひところ話題となったbitcoinの犯罪についてもそのクラッカーを特定する為に凄腕たちが協力した国。

 

この土地と日本のとあるメーカーが多少なりともつながりがあります。今回は、社会勉強シリーズとして、再び小売のJANコードネタを書かせてください。

 

◯よなよなエールとは?

 

みなさん、突然ですがよなよなエールご存知でしょうか?

 

私が愛飲している黒豆黒茶も含めて、日本のバーコードの先頭2桁は実は45,49がほとんどなのです。

お近くの飲み物でも食べ物でも日用雑貨でもよいのでぜひお手に取ってバーコードを確認してみてください。

 

そんななかで、このよなよなエールは47始まりなのです。

もっと言うと、下記画像の0.4KGの横に書いてあるJANコードをご覧になってみてください。

474786 よなよなえーる」となっています!

 

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よなよなエール醸造所 ヤッホーブルーイング

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=665217886875240&id=167129323350768

 

上記記事は2014年3月3日に【エストニア大統領と記念撮影!】という題名で、Facebook上に投稿された記事です。

 

まさかのエストニア大統領との記念写真までついた記事が投稿されていますが、このビールを醸造している「ヤッホーブルーイング社」はクラフトビールメーカー最大手であり、別荘地でも有名な長野県・軽井沢町に本拠地を構えています。

 

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ホームページは深い青緑をベースにした山吹色が映える楽し気な雰囲気。

 

 

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【URL】http://yohobrewing.com/

 

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【URL】http://yohobrewing.com/

 

ヤッホーブルーイングについての記事は東洋経済オンラインの記事に詳しいので、ここでは割愛するとして一企業のユーモアあふれるコード体系の遊び心を解して、記念写真を撮っちゃうエストニアとはどんな国なのか辿って行ってみましょう。

 

常識外れの「よなよなエール」が独走するワケ

http://toyokeizai.net/articles/-/194956

 

 

  • エストニアってどんな国?

 

エストニアについて、どんな国なのか?それを聞かれた際、一番よく出てくる答えが「バルト三国の一つ」次点で「Skypeが生まれた国」という答えが返ってくるでしょうか。

 

実はエストニアは国土に比して、人口密度が低いためにIT化、ICT化が非常に進んだ国家という側面を持っています。

 

近年では電子住居権という外国籍の人間でも電子上でエストニアの国民になって、エストニア国民に準じるサービスを受領できる制度などで話題を提供していましたが、Coincheckの仮想通貨流出を切っ掛けに日本でも関心が高まっている仮想通貨について、2017年12月の末に興味深いプレスリリースを行っています。

 

エストニアの電子通貨「エストコイン」構想を担当大臣が明かす

http://ascii.jp/elem/000/001/609/1609913/

 

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【URL】https://medium.com/e-residency-blog/estonia-could-offer-estcoins-to-e-residents-a3a5a5d3c894

 

 

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未来型国家エストニアの挑戦  電子政府がひらく世界

世界で最も進んだ電子政府を持つ国、エストニア。未来型のオープンガバメントをいち早く実現し、さらに進化させているこの国の現在の姿を最新情報とともに紹介します。さらに、それを支えるICT技術基盤や電子政府サービスの将来ビジョンも詳細解説。エストニア政府CIOのターヴィ・コトカ氏による序文も掲載。最先端のオープンガバメントに見る新しい社会像を体感してみませんか?

【出版】NextPublishing 【著】ラウル アリキヴィ 【著】 前田 陽二

 

 

エストニアはeIDと呼ばれる電子上の住民カード(日本でいうマイナンバーカード)を15歳以上の国民のほとんどが保持していて、それを利用して契約書の電子署名、完全なインターネット投票などを実現しています。

 

あるいは大学の成績、病院の受信歴や病歴、カルテ情報なども電子上で管理され、エストニア国内の有名病院の診察空き時間などもWeb空間を経由することで把握することが出来る旨、上記書籍に記されています。

 

エストニアでの生活を具体的にイメージしてみましょう。 

 

朝起きると、スマートスピーカーやAIスピーカーが自宅周辺の天気を告げて、昨日から寝ている間にあったNewsのTop10を教えてくれる。

 

音声で今日の食べたいモーニングのメニュー、あるいはヴィクトリア風とか南フランス風といったメニューをオーダーする。

 

低血圧気味なあなたはベッドから起き上がり、一度伸びをした後、顔を洗い着替えたりしている間に、先ほど音声でオーダーした内容に応じて新鮮な果物やフルーツがAmazon Freshで届いたり、Uber eatsで届く。

 

届けてくれる媒体は、ドローンかもしれないし、人間かもしれない。ただ、人間が来る確率は生活を送る中でだんだんとレアケースになっていくかもしれない。

 

勿論、オーダーして受領した時点であなたのAIスピーカーに登録されたクレジットカード、あるいは任意の決済手段で決済は完了している。

 

届いたモーニングを食べている間は、事前に登録しておいたキーワードに関するgoogle alertsが収集したニュースを読み上げてもらう。

あるいはインスタグラムやそれ以外のソーシャルアプリでフォローしているアカウントの重要な更新をアナウンスしてもらう。

 

食べ始めの時点で、天気が午前中だけのにわか雨であることをスピーカーが告げる。

 

それならばと子供の身支度を整え、送り迎えをする前に、AIスピーカーを通じて会社に午前中の自宅勤務申請を出しておく。

 

実はMicrosoft Flowでその地域が午前中雨の場合はあなたにボスへ申請を出すか、Popupで聞くように自動設定されている。

 

送り迎えが終わったら、Skypeやそれに準じるICTコミュニケーションソフトを起動。

 

教育用システム「eKool」経由で教師からの子供に関するコメントがないかを確認して、コメントがあれば返信。

 

始業時間になって、メールチェックや仕事を始める。

自宅にMicrosoft Surface Hub なんかがあれば、寝ぼけ眼をこすりながら立って仕事をし、かつ同僚と朝の挨拶を交わすなんてこともできるかもしれない。

 

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【出典】Microsoft

 

昼前にAmazon Prime Nowあたりのサービスを使って、簡単な軽食をデリバリーしてもらい食事を済ませてから電動自転車で職場へ出勤。

 

移動しながら仕事をしているチームのSlackやMicrosoft Teamsでコメントを残したり、同僚がupしている仕事のドキュメントやスクリーンショットを確認したりする。

 

職場に着いたら、エスプレッソマシンで喉を潤して仕事にかかる。

 

時差の関係で深夜の国にいる同僚とSkype会議やTeams会議を行いつつ、喉が渇いたので自販機へ。

 

携帯の電子マネーで支払うかあるいは腕に巻いているapple watchによるapple payで支払いは瞬時に完了。

 

同時に表示される本日の摂取カロリーや塩分、水分量を見つつ夕飯は軽くしようと決意する。

 

情報はapplewatchにも表示され、今日の運動状況と予定を鑑みて、夕飯のメニューや不足している栄養素をレコメンドしてくれる。

 

仕事が終わると、子供を迎えに行き自宅へ移動する中で近所の魚屋で鮭がセールしている情報が事前にセットしていたアルゴリズムに応じてスマートグラスに表示される。

 

スマートグラスへ鮭を数切れ発注するように指示して、ホイル焼きにでもしようかと考え自宅のスマート家電のオーブンのスタンバイを開始するよう指示。

 

帰宅した直後に鮭がドローン配送され、オーブンもほどよく温まっていたので調理開始。

 

夕飯は家族との団欒を優先して、ニュースの読み上げや表示は行わない設定にしている。

 

計測された睡眠サイクルに基づいて、徐々に明るさが調整されていくベッドサイドで今日1日のニュースのまとめ、著者やキーワードでの書籍や漫画の新作情報、株価、経済情勢などを聞きながらiPad Proで読みかけの書籍を開いて読書。

 

そして睡眠前に睡眠計測用のアプリケーションと、アロマディフューザーの時間を設定し睡眠。

 

上記はかなり妄想と希望も入り交じった想定で書いています。

 

ただ電子上、Web上に生活空間の一定範囲が移行するという流れは避けられないと考えます。

 

物理的な店舗は今までもその店へ行くことを目的とした方、通りすがりでたまたま入った方というのを結局ターゲットにしてきましたが、電子上のHP、あるいは各種サービスでのその店のサイトへどのように集客するか。

 

いまの10代、20代がメイン顧客となったとき、物理的な店舗しか持たず電子空間上で何らのアピールもしていないB to C企業は存在そのものを認知されないなどという事態になりかねないやもしれません。

 

参考程度にですが出かける必要がないなら、出かけないという傾向はすでに出始めているようです。

2018年2月の現時点でも、例えばAmazon PrimeやHulu、NetFlixのサービスを使っていればそもそもTSUTAYAに行く必要はなくなりました。

 

ネットスーパーで買い物をしたり、amazon freshやPrime Nowのサービスを使えばスーパーへ足を運んで買い物をする必要もなくなりました。Prime Nowの配達範囲なら、なんなら自分で外出準備をして買い物にいくよりも早く配達されうるという事態になりました。

 

本屋についてはすでに様々な警鐘が鳴らされていますが、傾向としては同様です。

 

 若者の「外出離れ」、一体何が起きているのか 特に20代男性で顕著、ネットの影響か

http://news.nicovideo.jp/watch/nw3087379

 

渋谷から、またひとつ書店が消える……「ブックファースト」消滅と“渋谷カルチャー”終焉への嘆き

https://www.excite.co.jp/News/society_g/20170530/Cyzo_201705_post_21862.html

 

電子的な経験、つまり身体的な移動を伴わないWeb上の手続きだけで望むものが手に入るというのはこれまでになかった新しい顧客体験を与えてくれるとともに、それによって様々な影響が大なり小なり生じてくることが明らかになってきました。

 

悪影響の例としては、メルカリでの出品問題などがあげられます。物理的な感覚が伴わないが故にコストとしてとても軽く感じられてしまう。行動のコストが軽く、物理的な感覚(=特定の店に行く、相手と会話する等)がないが為、リスクの判定基準が物理感覚が伴う場合に比べるとかなり甘くなってしまうという側面があると自分自身でも感じています。

 

有名「女子校制服」、メルカリ大量出品の裏側

http://toyokeizai.net/articles/-/208283

 

電子的な空間が広がり、物理的な空間とどのように自分の生活の軸足を置いていくのか、不確定な時代と呼ばれてもいますが自分がやりたいこと、選択した組み合わせで生じるであろう影響を折に触れて考慮しながら生きていきたいものです。

 

 

www.shikinagi.work