ここではpreziを利用してつくったスライドを手掛かりとして入れつつ、いろいろ書けたらと思っています。
【AI×百合】 powered by prezi
https://prezi.com/p/dn4igi3e6jkl/
食べ合わせのような<物語>の読み合わせ。
*オードブル
「ドラえもん」
*スープ
「イブの時間」
*メイン
「となりのロボット」
*サラダ
「コレクション」
*デザート
「ストレッチ」
○「ドラえもん」
様々な意見や論点があると思うけれど、ドラえもんを要約するとき、個人的に思い浮かべるのは「少年少女とロボットの交流の物語」だと思う。
のび太と仲間たちとドラえもんが日常、非日常を問わず様々な冒険をしたりあるいはしなかったり。そう物語は進んでいく。
ともすると、そこに成長という冠を被せたくなってしまうけれど、AIであるドラえもんと少年少女たちが「友達」になって一緒に遊ぶという印象が強く残るのではないでしょうか。
いまはまだSiriやペッパー君、aiboと友達になったという人はいないか、いたとしても少数派かもしれません。けれどドラえもんの物語の中では一緒になって遊び、笑い、驚く人間のよき隣人としてのAIが描かれています。
●日本を代表する漫画家藤子・F・不二雄先生の傑作作品『ドラえもん』。未来の国からやってきたごぞんじ、ネコ型ロボットのドラえもんが親友のび太とともにくりひろげる友情ファンタジー。四次元ポケットから取りだされる不思議な道具で日本じゅうを笑いに包みこむ。しずちゃんやスネ夫、それにジャイアンも元気いっぱい。大きな夢をあたえてくれるワクワクドキドキ素敵な道具でキミを心温まるドラえもんワールドにご案内。
【出版】てんとう虫コミックス 【著】藤子・F・不二雄
ドラえもんに思いをはせた後、連想するのは「イヴの時間」というスタジオ立花が作成したOVAです。これは以前、Yahooを含めた複数サイトで一定期間公開されていた映像群をまとめた作品でこちらにもAIがアンドロイドという形で登場します。
この作品で描かれる世界は日本の近未来でどこかありそうだなと思わせる世界観になっている。
それはこの作品の冒頭に出てくるメッセージのとおりであるけれど、そこは割愛する。
映像群をまとめた形で成立している為、連作短編になっていてそれぞれのパートでスポットライトがあたる登場人物たちが異なっている。
登場人物たちと書いたので補足すると、スポットライトがあたるのはその人間とアンドロイドの”二人”あるいは”複数人”の組み合わせだ。
この作品のメインとなる舞台は作品と同名のイヴの時間というカフェでそのカフェの入口には、「当店は人間とロボットの区別をしない旨」が記載されている。
これはどういうことかというと、この作品世界のアンドロイドはロボット関連の法律で頭上に光るリングを表示させないといけないが、このカフェの中では表示しなくてよい(とアンドロイド側が法律よりも優先して解釈する特殊なルール)という代物。
そのため、街中では光るリングがある人物がアンドロイドということがわかるが、カフェのなかが映されるときは誰が人間で誰が機械なのかわからない。
ちなみに人間なのかアンドロイドなのか、物語の中でわかる人物もいれば、最後までどちらなのかわからない人物もいる。
本題に戻ると、イヴの時間もドラえもんと同じように人間とロボットの関係を描いた作品になっている。
それが友情なのか慕情なのか、あるいは人間同士の関係ではない新しい関係なのか見てのお楽しみ。
イヴの時間 劇場版
未来、たぶん日本―――。ロボットが実用されて久しく、アンドロイド(人間型ロボット)が実用化されて間もない時代。ロボット倫理委員会の影響で、人々はアンドロイドを“家電”として扱う事が社会常識となっていた時代。頭上にあるリング以外は人間と全く変わらない外見により、必要以上にアンドロイドに入れ込む若者が現れた。高校生のリクオも幼少の頃からの教育によってアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用していた。ある時、リクオは自家用アンドロイドのサミィの行動記録に「** Are you enjoying the time of EVE? **」という不審な文字列が含まれている事に気付く。行動記録を頼りに親友のマサキとともにたどり着いた先は、「当店内では、人間とロボットの区別をしません」というルールを掲げる喫茶店「イヴの時間」だった。
【制作】角川映画
○「イヴの時間」から「となりのロボット」へ
イヴの時間。その作品で描かれた部隊がありえるかもしれないがAIが普及し、街中を闊歩している近未来SFライクな世界。
一方でとなりのロボットの世界は、いま私たちが生きている現代社会がベースになっている。こちらはもしかしたら、現代社会のどこかであるのかもというより親近感というかしみじみ感を抱かせる世界観を構築している。
この作品は一人の女性と一人のロボットの物語。
この作品は何がすごいかというと、ロボットが好きな人もライトな百合が好きな人も、かなり万人受けすると思う作品な点。
今回のテーマである「百合×AI」をまとめようとおもったのはまさにこの作品が切っ掛けになっている。
イヴの時間で主人公格の二人のもどかしさに悶々とした気持ちになった人にもお勧め。
この作品は、人間そっくりなロボット(イヴの時間でいうアンドロイド)を研究している研究所の近所に住む女の子と女子高校生型のロボットの交流の物語。
となりのロボット
女同士、人間とロボット。そんな2人の恋は、不完全なのに真剣で、不器用なのにキラキラしてて、純粋なのに衝撃的で…。 キュートでピュアな2人の少女が贈る最高に愛しいガールズファンタジー!! 私の幼なじみはロボットです。 永遠の17歳で女子高生の彼女は、ほとんど人と同じことができるみたい。 それなら“恋”は?私のこの気持ち…衝動…思わず彼女にぶつけてしまいました。 ロボットの彼女は、まるで人間のように温かくて…。 「プリンセスGOLD」で大反響を巻き起こした禁断の連載がコミックスに!!
【出版】秋田書店 【著】西 UKO
○「となりのロボット」から「コレクターズ」へ
となりのロボットを読んで余韻に浸ったら、コレクションを手に取ると幸せな気持ちになれる。
驚くべきはこれが四コマ漫画の媒体であるということで、それにも拘わらず読み終わった後の満足度と余韻は通常の漫画にも引けをとらない濃密さがある。
主人公は2人いて、強いて言うなら研究者系とアパレル系の2人がでてくる。
片方は本をむさぼるように買い求め、片方は衣服をむさぼるように買い求める。
趣味嗜好の方向性は異なるけれど、そこに傾ける情熱は同じ質をもっている2人の交流の物語。
男性も少数でてはくるものの基本的には2人と二人の共通の友人2名の合計4人で物語は進む。
コレクターズ
「楽園」本誌&web増刊で大好評の
オトナな女子ふたりの社会人ガールズラブ、
待望のコミックス。GL読者のみならず4コマ漫画の新境地を拓く
最先端の洗練された作品です。描きおろし多数。 2012年11月刊。【出版】秋田書店 【著】西 UKO
○「コレクション」から「ストレッチ」へ
このテーマの絞めをどうしようか迷った時にふとよぎったのがこの作品、ストレッチだった。
百合作品の一種だけれど前述の百合2作品と引き比べると、作品全体にどこか不思議な暗さがある。
その原因、背景はこの作品を読み進めていくと判明する。
ちなみに話と話の間の扉絵にストレッチ方法のコマがあって、一部やってみたりしている。
ストレッチ
一人より、二人がほぐれる。
強気なOL慧子と、ちょっと天然な大学生の蘭。
東京ではじめたルームシェア生活。
ストレッチを中心に回る二人のくらしを覗いてみませんか。
【出版】小学館 【著】アキリ
以上、本日の「食べ合わせのような読み合わせ」も終幕です。
今後もこのような読み合わせを紹介させていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。