「あつまれ、動物の森」シリーズ通称「あつもり」ですが、ある意味でそれと双璧をなすほのぼのゲーム「牧場物語」をご存知でしょうか。
ビクターインタラクティブなど、複数の改名を経て、現在「マーベラスインタラクティブ」という名称へ変化した会社が開発、発売しているシリーズです。
その歴史は古く、1990年代から存在し、発売しているシリーズも20を数えます。
その中でも最高傑作と牧場物語ファンの中で噂されているのが、ニンテンドウ64で発売された「牧場物語2」、その作品をプレイステーションに移植した「牧場物語 ハーベストムーン」です。
牧場物語は、牧場の物語をうたいつつも実はゲーム序盤は農場物語だったり、鉱山物語だったり、木こり物語だったりもするのですが、多くのファンを魅了している作品です。
また牧場物語シリーズは海外では『Harvest Moon』シリーズとして認知されているようで、「ハーベストムーン」というのはまさに傑作に相応しい名称だと思います。
そして、今回約10年の年月を経て、switch版でハーベストムーンのリメイクが返ってきたので、一人のファンとして記事を書かざるをえず、書かせていただきました。
牧場物語は、かつてインターネットの黎明期、発展期においてテキストブログの中でも多くのコンテンツが作られた媒介ですので、その中でもぜひ、令和の時代に語り継いでおきたい伝説のサイトを紹介させていただきます。
目次
1. 在りし日の牧場物語について
ここでは、まずはじめにてぃーるさんという方が主宰されていた「王立浪漫推進会」というサイトについて紹介させていただきます。
もちろん、「牧場物語 ハーベストムーン」についてのテキストブログです。また、この方は牧場物語2についてのテキストブログも書かれています。
この時代は、牧場物語が勃興期にあたると思います。
もともとはゲームボーイ端末で出された牧場物語がプレイステーションやニンテンドー64といった家庭用の据え置き型のゲーム端末に進出し、知名度を上げていった時代です。
1.1 牧場物語ネット遺産「王立浪漫推進会」てぃ~るさん
てぃ~るさんの「王立浪漫推進会」は一部のサイトについては残っているのですが、大半がインターネットアーカイブ経由で見るしかない状態になっています。
ですが、インターネットアーカイブの「Way Back Mashine」というサイトを利用する事で当時の記事、今は消えてしまっている記事を確認することが可能です。
その独特の文体と妙に凝り固まった設定、目に眩しいフォントやカラーの強調などで、当時のインターネット個人サイトの片りんを窺える、インターネット遺産です。
インターネットアーカイブ「王立浪漫推進会」
今のインスタグラム、簡易的なサイト構築ができる各種サービス、もちろんツイッターなどもない時代。
個人サイトはそれぞれの主たちが、HTMLをがんばって打ち込み、作り上げていました。
そのため、いまの2020年の30-40代の方はおそらく、現在の10-20代の方よりもHTMLの知識、サイト構築経験は平均的に高いと個人的には思われます。
そんな時代だということを念頭において、まずはテキストを読んでみて下さい。
この時代、2003年には早くもハーベストムーンが人気という事で、人気に後押しされる形でゲームボーイアドバンス版にて、「牧場物語 ミネラルタウンのなかまたち」が発売されています。
これはほとんど、プレイステーション版を移植したようなものですが、2005年にはプレイステーションポータブルで版ものちに発売され、女性主人公も選べるようになりました。
2003年には「牧場物語 ワンダフルライフ」が発売しています。この作品は、時間制限と人の生き死にということを扱い、牧場物語の中でも発売当時は賛否が巻き起こった作品だと記憶しています。
この作品の舞台は「忘れ谷」という場所なのですが、ハーベストムーンの舞台「ミネラルタウン」とそれなりに近い場所にあり、ゲーム内で多少の交流のようなことを行うことができる点でも画期的でした(のちにプレイステーション2版が発売しております)。
1.2 旧約から新約へ「新・牧場物語」
このころ、新約と銘打たれた新しい牧場物語像をゲームで作り上げるという活動がはじまります。一方が、ルーンファクトリー。他方がイノセントライフです。このうちのルーンファクトリーはのちに牧場物語シリーズの代名詞ともなり、牧場物語を冠さなくなって、ルーンファクトリーシリーズとして独立していきました。
一方のイノセントライフ。これはあまり人気がなかった為、後続作品がつくられることなくこの一作品のみとなっています。
けれど個人的にルーンファクトリーももちろん好きです。お勧めいたしますが、このイノセントライフも是非手に取り、プレイしてみてほしいです。
この作品は博士とロボットが工場のなような形で牧場を作り上げていく事になるので、おそらく従来のほのぼのライフとは少しだけ違う、冷たいイメージが先行している気がします。
島をバギーで巡る爽快感、博士とロボットの交流。そして、辞書。個人的に秀逸だと思っているのが辞書機能です。
とてもうつくしい言葉でロボットの少年がであう様々な事柄についてつづられていきます。
この辞書を読むためだけにでもプレイする価値はあるのだと信じています。
ルーンファクトリーは一作目は新牧場物語と銘打たれていましたが、人気が非常に出ていた為、新しいブランドとして二作目以降は単にルーンファクトリーとして発売されています。現在2020年では四作目まで発売です。
この時代、 2005-2010年は、WiiとニンテンドーDSの時代に移り変わります。
ここではビクターからマーベラスインタラクティブ、のちにマーベラスエンターテイメントへと会社名はどんどんと変遷していきますが、特にそこの影響はあまりなく、コンスタントに牧場物語シリーズが発売されることになります。
牧場物語は実はこのくらいの時期から、男性版の無印とFor Girlなどとついている女性版の二種類を基本的に人気タイトルについては出していたのですが、最初から選択できるような時代になりました。
これは牧場物語自体が10周年を迎えたことで、男性ファンも女性ファンも育ってきている事、それから時代の変化に合わせた形での変遷となるかと思われます。
とにもかくにも、「牧場物語 もうすぐ10周年記念 新シリーズ発表会」にてそのような時代ではないという旨と共に明示的に発表されました。
1.3 まさかのコラボレーションはじまる
そこまで知名度はないかもしれないけれど、ファンシーなキャラクターで有名なポポロクロイス物語。牧場物語と実はコラボレーションしていました。
ガミガミさんやピエトロなどのおなじみのキャラクターたちが登場し、どう牧場と関わっていくのか、是非ご覧あれ
ドラえもん。まさかのコラボ!?秘密道具はなかなか、反則時見てるとおもったり思わなかったり。。
この時代、 2015-2020年は他のブランド、IPとのコラボを積極的に行った時代になったのだと思います。
逆に牧場物語というIP自体がそれらのコラボを行えるほどの成長を遂げたことは素直にファンとして喜ばしいです。
1.4 そして、再会のミネラルタウンへ
ハーベストムーン、そしてミネラルタウン。もう、本当にありがたいです。マーベラスさんは流石でございます。
温故知新。新しい牧場物語像を作り上げつつ、けれど旧作を思いもよらぬ角度からリメイクしていただけたりするととてもファンとして嬉しいです。
3. まとめ
在りし日の牧場物語について、つらつらと徒然なるままに文章を綴ってまいりました。
牧場物語シリーズははじめて、購入してもらったゲームソフトのなかの一つでもあり、多くの時間を割いてプレイしてきたコンテンツでもあります。
雨の日も風の日も、台風の日も、晴の日も。ハッピーマンデーも、プレミアムフライデーも。
また牧場物語は「Stardew Valley」など、海外のインディーゲームなどに大きな影響を与えているとも言われています。そんな素晴らしいコンテンツです。
ぜひ、この記事で興味を持たれたらプレイしてみて下さい。
それでは、またどこかで。