インダストリー4.0。この言葉を近年聞いたことがある人は増えているのではないでしょうか。
日経ビジネスオンラインではどのような記載がされているでしょうか。
よく語られるキーワードとしては、考える工場、ドイツ発の第4次産業革命、個別生産。
具体的なエピソードを交えながら上記ワードが記載されています。
本記事の第1回目は、まとめ記事の形式をとって、いくつかピックアップしたワードを掘り下げて行きます。
ー 予測保守
機械はいつか壊れます。
ドラえもんでさえ、劇場版では多く壊れたり破壊されたりしています(その都度、ひみつ道具やミニドラが修復しています)
例えば、生産設備。期日までに100の製品を納品しなければならないのに、生産開始直後に壊れるようなあ状態。あるいは順調だったのに半分を超えた時点で壊れる状況。
頭を抱える状況です。なんらかの手を打たなければなりません。
ただその解決策の前になぜその生産設備は壊れてしまったのでしょうか。
今の製品を納品する前に過剰に稼働させた? 調子が悪いのを騙し騙し使っていた? あるいは本当に何の前触れもなく壊れた?
予測保守は大枠では故障確率を提示する技術、またその枠組みを指します。
このパーツは1ヶ月以内に壊れる可能性が70パーセント。現在の稼働効率は工場出荷状態を100とすると60弱とか。
予期せぬ故障は多くの困難がつきものです。その設備の代替はどうするのか、製造ラインが止まってしまい納期に間に合わない。修理したらいつからなら利用できるのか。
特に直接的、間接的に人命に関わる設備の故障は悲劇に繋がりかねません。
翻って、いつ壊れるのか具体的なyyyy/mm/dd hh:ssまでが分からなくとも、yyyy/mmつまり具体的な年月がわかる。
データの十分な蓄積や設備内部のセンサーの数や性能次第では週単位、今後はもしかしたら日単位で壊れる可能性を把握することが出来る。
そうなったら打てる手は広がります。
またパーツ単位で壊れている壊れていないを把握でき、それがいつ頃壊れそうかを確認できるという要素も忘れてはいけない部分です。
砂漠に通ったパイプライン。ある日突然、燃料が届かなくなった。パイプラインのどこが壊れているのか、大元が送れなくなっているのか。
大元に確認すると問題ない。ではパイプラインか。パイプラインは大元から街まで300km離れている。
見に行くのは人かドローンかラクダか。壊れている箇所は1箇所か複数箇所なのか。
砂漠ならまだ目で見ることが出来ます。では、地中化された送電線網は。あるいは海底の奥底に敷設される海底ケーブルはどうでしょうか。
ー3Dプリンタ
SF小説を読んでいると3Dプリンタの登場前からその要素を読み解くことが出来ます。
著名な映画であるバックトゥーザフューチャ2で必要な素材の粒子、ペーストを入れてピザを作っていたシーンはそれなりに印象的だったので覚えている方も多いと思います。
ー機械を作る機械
この記事のまとめとして、直接Industory 4.0ではない未来の話について思考を巡らせてみたいと思います。
シンギュラリティという言葉があります。非連続的な発展が加速するというのが大まかな意味合いのひとつの文脈です。
個人的に一番実感しやすいのは自分と性能が同じかそれ以上の機械を作る事が出来るようになったらだと思います。
創作の中にこのような話は様々に転がっています。
小川一水さんの「天冥の標」では機械を作る機械で艦隊を構成したり、「BLAME!」ではそもそも太陽系全体が超構造体というマテリアルで構成されていて、かつそれは自動ロボットが作品中でもどんどんと拡大させていっていました。
shikinagi.work
IT大国であるエストニアがちょっとだけ出てくる記事です。