2022年4月から瀬戸内国際芸術祭が始まっております。
瀬戸内国際芸術祭において、岡山側ー宇野港から回るのか、あるいは香川県側ー高松港から回るのか、それとも島に宿泊しながら回るのか。
様々な選択肢がある中で、本記事では岡山側からの回り方のポイントを記載します。
基礎的な部分については「瀬戸内国際芸術祭の効率のいい回り方 - 攻略の手引き基礎編と体験談」にまとめていますので、そちらをご一読ください。
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本記事の目次です。
❶香川県(高松)側からの瀬戸芸の回り方の選択肢
❷瀬戸芸の回り方の参考例-実体験・体験談-
❸その他Tips
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香川県(高松港、丸亀港)側からのルートとして代表的なのが、高松港から各島へ移動するパターンです。
瀬戸内国際芸術祭の中で人気上位の島は直島・豊島・小豆島となっていますがこれらの島の内、直島・小豆島は直接アプローチ、つまり渡航することが可能です。
また臨時便以外では渡航できない豊島に関しては、海上タクシーを利用するかあるいは直島を経由する事で渡航することが可能です。
瀬戸内国際芸術祭は年間約120日間の間、開催されますが春夏秋会期に分かれています。春会期だけ観光・瀬戸芸目当ての方へ島開きしている島もあれば、逆に秋会期にしか開いておらずそれ以外は島開きしていない島なども存在するのです。
例えば本島などは、香川県側(丸亀港)からしかアプローチすることができませんし、秋会期のみ島開きしています。
ここでいう島開きというのは瀬戸芸向けのシフトや、パフォーマンスなどがその会期しか行われていないという意味で、それ以外の時期に島に渡れないということではありません。
瀬戸内国際芸術祭は2010年の発足以来、メインの会場として先にも上げた直島、豊島、小豆島。
さらには女木島、男木島などの東瀬戸内海の島々の人気が高いですが、それ以外にも参加している島があります。
たとえば、具体的な名前を挙げるとしたら本島など少し西に目を向けると2013年から参加している瀬戸内海の島々も劣らぬ魅力を持っているものです。
ただ参考までに記載しておくと、少し西にある沙弥島、本島などに向かう場合にはやはり船便の関係上、1日を1つの島に割り当てるくらいの行動計画を立てておく必要があります。
※沙弥島、本島などの島々へ向かうには高松港からではなく、そこから1h程度(電車移動の場合)移動した先の丸亀市にある丸亀港から渡航する必要があります。
001-1.高松港を利用する場合のメリット
高松は宇野港とは異なり、香川県の県庁所在地でもあり十分な都市としてのポテンシャルを持っています。
なんなら、市内に三越なども存在しておりますし、各種美術館、お城、公園なども存在している為、不自由なく滞在することが可能です。
高松港と高松駅が非常に近い場所にあることもポイントですので、かなりスムーズに市内から船へ乗船することが可能です。
高松港に豪華客船が係留されていることもありますので、大きな不便は感じないといえるでしょう。
001-2.高松港からほかの島へ行く場合のデメリット
□デメリット1:
高松港からほかの島へ行く場合のデメリットですが、現実的にはそこまでありません。
ただ上記は通常期間のお話です。
メリットの部分で高松は都市としてのキャパシティが大きいというお話をさせていただきました。このキャパシティが大きいという要因に、そのまま繁忙期と船という交通手段を掛け合わせると厳しい形になります。
具体的にはお盆やGW、夏休み期間と瀬戸内国際芸術祭の期間が重複するとかなりの人手が予想されます。その結果、船という限りあるキャパシティの入場制限、整理券配布という管理が発生するケースがままあります。
一部に例外はありますが高松港、宇野港ともに基本的に同型の船を利用しているので、人手が多い高松港の場合は、乗船時間の60分前を目安にいかれることをお勧めします。
高松港にせよ、宇野港にせよ基本的に船便のチケットは30分前から購入することが可能ですが、一部の便(とくに朝一の便)に関しては整理券をもらうためにそれよりも前に並ぶということが往々にしてあります。
□デメリット2:
メリットから生じる問題、デメリットとしてもうひとつ補足しておくべきが、島に渡った際のインフラ面での見劣りが見過ごせないポイントとしてあると思います。
小豆島などのレベルでもお昼をきちんととることができるかは、島のどの場所にいるのか次第な問題もあり、高松に滞在し瀬戸芸を回ろうとする場合には、高松と同じ感覚で島へ行くとランチ難民になる可能性が高いです。
ランチに関しては、ケースバイケースと考えるのではなく、ある程度事前にこの場所で食べるということを決めたうえで行動計画を組んだ方がよいかと思われます。
ランチがどうしても難しい場合には、おにぎりやサンドイッチなどを高松側で調達してから渡航するのが吉です。
岡山側や高松側から渡航することをおすすめするのは、まさにインフラ面が整った場所を拠点にする方がよいという経験則からの推奨案ですので、ある程度の不便は甘受してもいいから、島を最高効率で回りたいという方や、不便でもお安い方がいいという方以外は高松か岡山側からの渡航を改めて推奨します。
もちろん、島それぞれの手触り感のある文化に触れるには実際にその島に泊まってみたいという向きがあるのも承知の上ですが、とれる選択肢やメリットデメリットを比較の上での決断を推奨いたします。
001-3.高松港以外の選択肢も存在する香川ルート
□丸亀港(香川)から本島港(本島)ルート
本島(ほんじま)へは高松から移動することができません。その為、高松から丸亀市の丸亀港に移動して、渡航する必要があります。
本島(ほんじま)へはフェリーで移動することになりますので、高松でレンタカーを借りてその上で丸亀経由で本島へ移動することなどが可能です。
□高松港(香川)から神戸港(兵庫)ルート
実はジャンボフェリーで高松と神戸間は結ばれています。
そのほかに姫路と小豆島にも航路があったりと、瀬戸内海の島に関西や四国のほかの場所の観光を組み合わせて大きく動きたいというニーズがある場合には、うまく活用できるのではないでしょうか。
少しぼやかしていますが、2022年の春、瀬戸芸期間外の実際の旅の事例です。参考になればと思います。ちなみに瀬戸内海の訪問は5-6回目なので、比較的現地の地理にも明るい状態です。
●2泊3日の場合(2022年3月[瀬戸芸期間外])
初日:
1000時台の飛行機で高松空港に移動し、高松空港から高松へ移動。うどんを食べてから丸亀市へ移動。
父母が浜を鑑賞し、丸亀市にて宿泊。
2日目:
丸亀から本島へ移動。本島スタンドで昼食などを食べつつ、本島の保存地区などを鑑賞。
夕方丸亀へ移動し、そのまま高松へ移動。高松市にて宿泊。
3日目:
高松から直島へ移動。直島の美術館三点セット(ベネッセハウス・地中美術館・李禹煥美術館)を回って午後1400台で直島から高松へ移動。
それから高松駅を経て、高松空港へ。帰宅。
私自身は、2013年の瀬戸内国際芸術祭から参加しており、高松側から渡航するパターン、それから岡山側から渡航するパターン。そして、島で宿泊して回るパターンいずれも経験済みです。
その際に気を付ける点としてはやはり緊急時の食事プランを考えておくことです。
本島の場合は本島スタンド、直島の場合は島キッチンなど島を代表するレストランのようなものは存在しますが、個人営業のお店となりますので閉まっていたり、イベントなどで貸し切りだったりもします。
その際に、サンドイッチかおにぎりかなにかでも持っておいて、昼を軽く済ませるというのも瀬戸内海での島々での体験をよいものとするうえで大切なtipsかと思います。
それはあなたの瀬戸内海の旅路がよきものでありますよう祈っています。
それではまたどこかで。
ぜひ、この記事を読んで気になったらご一読を。
瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック:瀬戸内国際芸術祭のガイドブックはもしあなたが訪れないにしても、いろいろと読み応えのあるコンテンツです。ですので、気になったら読んでみて下さい。
それではまたどこかで。