2022年4月から瀬戸内国際芸術祭が始まっております。
瀬戸内国際芸術祭において、岡山側ー宇野港から回るのか、あるいは香川県側ー高松港から回るのか、それとも島に宿泊しながら回るのか。
様々な選択肢がある中で、本記事では岡山側からの回り方のポイントを記載します。
基礎的な部分については「瀬戸内国際芸術祭の効率のいい回り方 - 攻略の手引き基礎編と体験談」にまとめていますので、そちらをご一読ください。
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本記事の目次です。
❶岡山側からの瀬戸芸の回り方の選択肢
❷瀬戸芸の回り方の参考例-実体験・体験談-
❸その他Tips
瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック:ガイドブックと年間パスポートは、行く前にぜひお買い求めください。デジタルよりも個人的にはスタンプラリーができる紙のものがおすすめです。
まず岡山側からの選択肢として、瀬戸内国際芸術祭の公式でも推奨している宇野港からのパターンがあります。
宇野港から直接的に渡航できる島として、直島(宮の浦港)・豊島(家浦港)・小豆島(土庄港)の三箇所です。
また参考までに記載しておくと、Google MAP上では宇野-直島(本村港)のルートが延びているように見えますが、これは業者用のルートとなります(危険物運搬・貨物運搬)。
つまり、一般旅客の場合には、宮の浦港へ行く必要がありますので、留意ください。
001-1.宇野港から直島(宮の浦港)へ行く場合のメリット
宇野港から直島へ渡る際には大きく二つのメリットがあります。一方でデメリットもありますので、留意ください。
□宇野➡直島のメリット1:
宇野から直島へ行く場合のメリットとしては船酔いに弱い方でも比較的耐えやすいというメリットがあります。
渡航する船として高速船、それからフェリー、海上タクシーといった手段が存在していますが、高速船で概ね15分、フェリーで20分という時間で宇野港から直島へ移動することが可能です。
特に高速船の独特の揺れに弱い方でも、フェリーで比較的短時間で渡航できるという点は十分なメリットかと思います。
□宇野➡直島のメリット2:
スタートダッシュがしやすい点も忘れられない点です。基本的に宇野港からであろうと、高松港からであろうと直島の宮の浦港に到着するわけですが、そこからある種の席取りゲームが始まります。
というのも、家プロジェクトの「南寺」については、本村ラウンジ・アーカイブにて当日取得する必要がある為です。ほかの家プロジェクト「きんざ」や地中美術館などは事前に旅行前のネット予約が可能です。
しかし、「南寺」だけは当日整理券が必要なので、家プロジェクトを見たい方はぜひ初手で本村へ移動し、本村ラウンジ・アーカイブにて整理券を取得ください。
また、どの程度回るかにもよりますが家プロジェクト共通券を買うよりも、紙あるいは電子媒体の瀬戸芸パスポートを事前に宇野か高松で購入してから並んだ方がスムーズに進行できるかと思います。
実体験となりますが、2022年のGW期間に0830出航の宇野から直島便で島にわたり、実際に家プロジェクト「南寺」の整理券を確保しましたがその際は10:15分入場のものでした。
また1030頃までは家プロジェクトそれぞれについてもかなり空いていましたが、そのあたりから混み始めていたので、午前中の早い時間に家プロジェクトは回ることをお勧めします。
001-2.宇野港から豊島(家浦港)へ行く場合のメリット
□宇野➡豊島のメリット1:
宇野から豊島へ渡る際には、直接渡航できるというメリットがあります。
高松側から渡航する場合では、直島を経由しないと豊島へは到達できないのですが、宇野港から移動する場合には直接豊島へ移動することが可能です。
ただ、宇野港から豊島の家浦港への渡航については繁忙期(GW・お盆等)の場合、朝早くから整理券が配られて乗船可否の管理が行われるケースがあり、2022年のGWに実際体験しました。
その場合でも海上タクシー(宇野➡豊島)を出してくれたのですが、当然これもキャパシティがある為、海上タクシーにも乗れなかった人が一定数出ていました。
001-3.宇野港から小豆島(土庄港)へ行く場合のメリット
□宇野➡小豆島のメリット1:
宇野港から行く場合、小豆島の南西部にある土庄港に到着します。
高松側からの場合は、小豆島南西部の土庄港・南部の池田港、同じく南部の内海港と複数の港につくケースがありますが、宇野港からの場合はシンプルに土庄港に到着すると考えておけば大丈夫です。
逆に言えば、時間やどの船に乗るかによって渡航先の港を選択できるのが高松側、つくところが決まっていてわかりやすいのが宇野港から渡航する場合のメリットになります。
□宇野➡小豆島のメリット2:
このメリットはどちらかといえば、土庄港に到着する場合のメリットですが、北回り・南回り双方移動しやすい利点があります。
どういうことかというと、直島などを中心に瀬戸内海のアートに投資しているベネッセコーポレーションの創設者である福武さんの福武ハウスがあるのが小豆島北東部の福田港です。
土庄港は北東部へのバスアクセスもあり、一方で南部にある土庄港からは歩いていける距離にエンジェルロードも存在します。さらに、瀬戸内国際芸術祭とはあまり関係ありませんが、バスが複数便オリーブ公園にも出ています。
001-4.宇野港からほかの島へ行く場合のデメリット
□宇野港➡ほかの島のデメリット1:
宇野港から直島や豊島などほかの島へ移動する場合のデメリットとしては、高松に比較すればかなりキャパシティの少ない宿屋ホテルしかない為、速度を重視するのであれば宇野港周辺、そうでない場合は、岡山市を拠点にすることが必要になる点です
様々なホテルのグレードや種類の面では高松の方に圧倒的な軍配が上がります。
一方で宇野ではなく例えば、倉敷市あるいは岡山市を拠点として回る場合には、ホテルの量や質の問題は解決できますが、午前中などの早い時間から動いていきたい場合は距離が制約になってきます。
おおよそ、倉敷駅からも岡山駅からも40分前後、宇野駅まで移動するのにかかります。また倉敷駅からはバスなどを駆使して宇野駅を目指さざるを得ず、岡山駅からも直接宇野駅に乗り入れる電車もありますが、基本的には途中駅で乗り換えるか、岡山からバスで宇野駅を目指すことになります。
その為、先ほど記載した40分という時間も最短で移動できた場合の目安であり、現実的には60分強を見た方が無難です。
001-5.宇野港以外の選択肢も存在する岡山ルート
□日生港(岡山)から大部港(小豆島)ルート
岡山市を拠点としていた場合ですが、岡山駅から約50分で日生駅に移動することが可能です。
この日生駅の至近にある日生港から小豆島北部の大部港へと移動し、小豆島霊場などを回ることが可能です
□新岡山港(岡山)から土庄港(小豆島)ルート
実は宇野港以外の岡山の別の港からも小豆島の土庄港に移動することが可能です。
新岡山港へのアクセスはバスルートがメインとなりますが、岡山駅から60分ほどで移動することが可能です。
このルートの特徴は、フェリーがほかのルートよりも豪華ということです。ちょっとした売店なんかもあったりします。
少しぼやかしていますが、2022年のGWの実際の旅の事例です。参考になればと思います。ちなみに瀬戸内海の訪問は5-6回目なので、比較的現地の地理にも明るい状態です。
●4泊5日の場合の体験例(2022年5月GW)
初日:
1000時台の飛行機で岡山桃太郎空港に移動し、岡山桃太郎空港から倉敷へ移動。倉敷美観地区や大原美術館、アイビースクエアを鑑賞し宇野へ移動。宇野で宿泊。
2日目:
宇野から豊島へ移動。豊島美術館の予約時間は1300頃にしておいて、午前中でボルタンスキーの心臓音のアーカイブを鑑賞し、豊島美術館付近へ移動。
島キッチンで食事をとって、そのあとは同じくボルタンスキーのささやきの森を鑑賞し、豊島美術館を鑑賞後、船までの時間で「針工場」「豊島横尾館」を鑑賞。
午後早めの便で宇野港へ戻り、宇野周辺を散策。
宇野で宿泊。
3日目:
宇野から直島へ移動。初手で本村ラウンジ・アーカイブで「南寺」の整理券をゲットし、家プロジェクトそれぞれを回る「角屋」「ANDO MUSEUM」「八幡神社」「護王神社」「はいしゃ」を回ったあたりで「南寺」。
そのあと、「The Naoshima Plan 水」「石橋」を経て、三菱マテリアルの「コープ本村店」によった後、直島ホールや直島町役場によって、バスで宮の浦港へ移動。1300頃の船便で宇野港へ。
宇野港から180分ほどかけて、尾道駅へ移動。千光寺ロープウェイを経て展望台や千光寺を鑑賞。そのあと夕食を食べて、宇野港へ移動。宇野で宿泊。
4日目:
宇野から直島を経由して、犬島へ移動。犬島精練所美術館を鑑賞後、「犬島 くらしの植物園」で鶏と戯れる。犬島から小豆島の土庄港へ移動し、オリーブ公園へ移動。
小豆島で宿泊。
5日目:
朝のエンジェルロードを散歩し、1000頃の便で新岡山港へ。新岡山港から岡山駅へはバス移動し、天満屋付近で降車。林原美術館を経て、岡山城が2022年11月頃まで修復中の為、旭川烏城公園緑地を経て岡山後楽園へ。
それから岡山駅を経て、岡山桃太郎空港へ。帰宅。
私自身は、2013年の瀬戸内国際芸術祭から参加しており、高松側から渡航するパターン、それから岡山側から渡航するパターン。そして、島で宿泊して回るパターンいずれも経験済みです。
2泊3日であれば、1日目は岡山か倉敷を満喫し、2日目の午前に直島なら家プロジェクトを中心に回るか、美術館三点セット(ベネッセハウス・地中美術館・李禹煥美術館)を回って午後に1日目に行かなかった岡山か倉敷へ。
3日目に豊島か犬島を入れて、前者なら豊島美術館やボルタンスキーの作品を中心に鑑賞、後者なら犬島精練所美術館を中心に鑑賞がおすすめのルートです。
この情報があなたの参考になることを祈ります。
それではまたどこかで。
ぜひ、この記事を読んで気になったらご一読を。
瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック:瀬戸内国際芸術祭のガイドブックはもしあなたが訪れないにしても、いろいろと読み応えのあるコンテンツです。ですので、気になったら読んでみて下さい。
それではまたどこかで。