@マークぐるりん | ムサビ通信とアート、経営コンサルタント

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【作品制作】ティラノスクリプトやunity -宴-の登場によりノベルゲーム作品の質が一段と求められるようになったようです。

ティラノスクリプトやLight vn、Unityとの関連性もあるジョーカースクリプトなどの登場で最低限のクオリティある作品をつくらないと見向きすらされなくなってしまう時代がきているのだなとひしひしと感じているこの頃です。

 

 「Arts of Shikinagi」私たちのサークルというのが、早稲田大学と日本大学藝術学部に基盤を持つCIRCLE 四季凪のOBOGを母体にしていることは以前2018-Pe-39.Arts Of Shikinagi | 四季凪について、で触れさせていただきました。

 

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私たちが現役時代に創作活動を行っていた頃とは打って変わり、吉里吉里はだいぶ枯れた技術となり、いまはunityやティラノスクリプト、ジョーカースクリプトなどがメジャーゾーンになっていました。

 

unityは「宴」というノベルゲーム、アドベンチャーゲーム用スクリプトが登場した他、Live 2Dによる疑似的な3D演出によって、かなりの表現の幅を獲得しています。

 

私たちが作成していた頃は640*400が主流で、ハイエンドが800*600だった時代も今は昔、今は1920*1080が主流みたいです。

 

ツールの高性能化ということもあって、いまはグラフィック面、システム面ともにコンシューマーゲーム、ソーシャルゲームなどにも一部匹敵するような作品が多く登場しておきており、boothやbaseといったCtoCプラットフォームの登場とも相まって、影響力のある個人、あるいはサークルの時代が来ているなということを肌感覚で感じています。

 

私たちが2019年1月から正式に開始しようとしている作品「宝石」でも、ティラノスクリプトを利用して作成を進めていきます。2018-Pe-41.MAKUAKE201812_宝石PJへ至る幕開け で書いたように、わりと負けられない戦いです。

 

企業レベルでプレゼン資料を創る際に、がっつりと作りこんだスライドを出すのではなく、イラストレーターに1枚のイラストのカタチでコンセプトを描いていただいたり、はたまた落合陽一さんの

【落合陽一・小泉進次郎】平成最後の夏期講習|ニコニコインフォ

の記事にあるように、平成最後の夏期講習でも話題になったようなグラフィックレコーディングを駆使した会議を行って、議事録ではなく(まあ、議事録も残しますが)グラフィックのカタチで話し合ったことを残したりといった流れがすでに来ています。

 

内容

2009→2019年にかけてのノベルゲーム作品をとりまく環境の大きな変化についてまとめてみました。

サマリ

 以前の吉里吉里・KAG Scriptから吉里吉里をベースとする進化形態がティラノスクリプト、unityベースの進化形態がジョーカースクリプトになりました。

② 解像度はPCのモニターサイズの大型化とともに大きく進化を重ね、倍になっています。

③ 配信プラットフォームは昔ながらのふりーむさんやVetorさんもありますが、昨今の大学生たちにはおそらくboothやBaseの方が通りがよいかもしれません。

 

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ティラノスクリプトの登場を端緒にクリエイターの表現力が非常に重要になる

〇ティラノスクリプトでつくるということ

こうして書いている文章には残念ながらなかなか備わっておらず、絵や音楽に備わっている要素が、国境や年代をたやすく越える力です。

 

絵は、目が見えない方を除いて、日本人が描いてもそれ以外の国の人が描いても、日本やそれ以外の国の人になんの説明もなしに感動を与えうる可能性があります。

 

一方で音楽についても、耳が聞こえない方を除いて、日本人が奏でてもそれ以外の国の人が奏でても、日本やそれ以外の国の人になんの説明もなしに感動を与えうる可能性があります。

 

また目が見えない、耳が聞こえないという点に関しても、前者はちょっと事例を存じ上げないのですが、後者についてはこれも落合陽一さんが耳で聞かない音楽会という日本フィルハーモニー交響楽団とコラボレーションして、振動を伝える球体を経由して音楽会を催すという試みをされています。

 

翻って文章は言語の壁というものがまず立ちはだかりますが、これについても今後テクノロジーによる解決法がもたらされる可能性はかなり高いと考えてよいと思います。

個人的に考えると、大きくアプローチとしては2種類あるでしょうか。

 

ひとつはグーグルグラスや携帯電話を利用した、即時翻訳型デバイス、まあ目で見るという行為をデバイスで補助する形での理解、読解。

 

もう一つは、音声コミュニケーションでの理解です。音声コミュニケーションについても近年、Amazonから発売されているamazon Echoシリーズやgoogle homeシリーズなどの影響で、ラジオ業界が実は活性化しているという記事がいくつか出ています。

 

これは、朝の身支度中に「OK,Google ラジコをかけて」や「アレクサ、ラジコをかけて」といったシングルアクションでラジオを聴く事が出来るようになったからだと考えられています。

 

ラジコ radiko.jp(ラジコ)というのは、電通がプロデュースしている統合型ラジオプラットフォームでこのWebプラットフォーム、あるいはAppを通じて様々な地域のラジオを聴く事が出来ます。

 

このプラットフォームを何故ラジオ局が主導して創ることができなかったのだという話もありますが、それはここでは割愛。

 

 

www.shikinagi.work

 

 

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