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コンサルティングファーム内部における転職・Transferについて

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コンサルティングファーム内部における転職・Transferについて

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コンサルティングファームの内部において、Transferが出来ることをご存じでしょうか。これはBig4ですとか、あるいはアクセンチュア[ACN]といった会社間の転職ではなく、会社内部の転職のお話です。
言ってみれば部署移動に相当します。

 

実際のプロジェクトの種類や大枠でのファームの特徴なんかを整理した記事も併せてお読みくださいまし。

www.shikinagi.work

 

000 目次
①コンサルティングファーム内部の組織
②内部転職の可否
③ある意味でおすすめのパターン
 
001 コンサルティングファーム内部の組織

総合コンサルティングファームの場合は、基本的にIndustory組織とFunction組織に分かれていることが大半です。ここにエンジニア/Technology組織やデジタル/Digital組織が追加されたりもします。
※業界/Industory(製造業、小売業、航空機産業、医療・ヘルスケア、金融等)、ファンクションと呼ばれる業界横断での機能(SCM、会計、マーケティング、CRM、HR等)

 

Industory(業界)組織とFunction(機能)組織、そしてDigital組織は企業によって立ち位置も異なるので割愛してTechnology(エンジニア)組織で並べると、下記の順で所属人数の大小があります。

 

もちろん、個別には異なるケースもあるのですが(Functionの中にERPなどのボリュームの大きい切り口が入るかどうか等)大きくはこうかなと思います。

 

【組織人数の壁】
①Industry(業界)組織 ≧ ②Function(機能)組織 > ③Technology(エンジニア)組織

 

Apple to Apple的な同じような総合コンサルティングファームから同じようなコンサルティングファームへの転職、つまりBIG4(デロイト トーマツ コンサルティング[DTC] · PwCコンサルティング合同会社[PwC] · KPMGコンサルティング [KPMG]· EYストラテジー・アンド・コンサルティング[EY])+アクセンチュア[ACN]の間を動くパターンは同じようなIndustry間、同じようなfunction間の異動が多いと思います。

 

 
002 内部転職の可否

以前はUp or Outの分化も強かったコンサルティングファームですが、近年はUp or StayなりUp or Elsewhereという文化が定着してきたこともあり、今いる部署で芽吹かなくても別の部署なら芽吹く可能性はあるよねという風な分化へ変わっています。


ということは、内部の転職(Transfer)がしやすい風土になっているということです。

 

とはいえ、部署間でどうしてもある種の上下関係のようなものは生じています。代表的なのが、Management Consultant(MC)とTechnology Consultant(TC)の差異です。

 

前述のFunction(機能)組織の中には、マーケティングのような業務よりの部隊もいれば、CRMやERPパッケージ導入といったかなりテクノロジーよりの機能に属する方もおられるのです。

 

各社様々な組織がありますが、根柢の思想としてManagement ConsultantからTechnology ConsultantへのTransferはすんなりいくものの、その逆パターンであるTechnology ConsultantからManagement Consultantへは難しい会社が多いです。

 

上記を踏まえて、記載するとTransfer難易度の壁とでもいうべきものは以下の構成になります。

 

【Transfer難易度の壁】
①Industory(業界)組織+②Function(機能)組織のManagement Consultant(MC) > ②Function(機能)組織のTechnology Consultant(TC) > ③Technology(エンジニア)組織のエンジニア

 

会社によりStrategy ConsultantとManagement Consultantがほぼ同一のこともあれば、明確に分かれているケースもあり、例えばアクセンチュアなどではCtrategy Consultantは名刺の紙が黒であるなど、明確なブランディングをしています。

 

また、Strategy Consultant(SC)が存在する場合は、Management Consultant(MC)との壁が高いケースと低いケースの双方がありますが、やはり多少なりと組織の壁はあります。

 

 
003 ある意味でおすすめのパターン

この記事をみているあなたが事業会社の方の場合は、純粋な事実としてManagement Consultant(MC)でないと受かりにくいケースが多いと思います。

 

エンジニアの方の場合には、いずれでも可能性はあると思いますが、管理的な部分や上流工程を経験していない場合は、どうしてもTechnology Consultant(TC)やエンジニアでないと受かりづらいかもしれません。


一報でデジタル組織の場合は、かなり幅広く自分たちのやってきた仕事(例えばゲーム開発系のエンジニアやプランナーでも、MC的なロール、TC的なロールやエンジニアに入りやすい)ということもあるので、事業会社の方は、旧来組織のManagement Consultant(MC)になりたい場合で、厳しそうならデジタル組織を経由して異動する。

 

エンジニア出身の方でManagement Consultant(MC)になりたい場合では、デジタル組織経由でアプローチするというパターンもありうるかと。

 

 
004 コンサルティングファーム内部転職のまとめ

2020年前半時点では、当面はコンサルティングファームの人気は続くとみております。人気がある企業の場合は様々な業界から様々なバックグラウンドを持った人材が参画していくことになりますので、多少なりと入りやすさ・あるいは人が集中することによる入りにくさも変動してきます。

 

その際に、目的としたロールではないのだけれど、少し難易度が低そうなところにまずは職を得て、そこから登っていくというのも一つのパターンかと思います。

 

とはいえ、組織の間に壁があるというのもまた純然たる事実でもありますので、どういうキャリアを積んでいきたいかということを自問自答し、転職や就職活動をする際にはご考慮いただけますと幸いです。

  

それではまたどこかで。

 

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 それではまたどこかで。