武蔵美通信の受講講座について、準備やスクーリング、課題提出などの諸々を記載していきます。
造形基礎について、造形基礎という科目は武蔵美通信の初年度に受講する必須科目であり、普段美術に向き合って来なかった人間にとっての最初の関門となります。
いくつか読ませていただいているブログで上記の旨が書いてあったり、しみじみとした呟きでtwitter上にログを残されている先人がいたり、悲喜交々な世界へついに足を踏み入れました。
目次
ムサビ通信の造詣基礎
ムサビ通信に入学する一年生ならびに、編入してムサビで学ぶ二年生にとっても必須講義の講座となります。
思えば、社会人になってから「お絵かき」というのはマイクロソフトのパワーポイントで、スライドを作ることになって久しいです。
IT業界に身を置いている方の内、かなり多くの方は「お絵かき」どれくらいできる?と聞かれた際、スライドの構成力がどの程度あるのか。
そんな質問として捉える機会が多いのではないかと思います。
造詣基礎Ⅰ 手と身体を使ったドローイング
造詣基礎Ⅰの課題について
ひつようなもの:は模造紙、鉛筆
◯通信授業課題
1-1 自分の身体より大きな模造紙にドローイングする。
1-2 1枚の模造紙にドローイングした後、紙面上より気に入った部分(B3 サイズ)を切り取る。
また、その部分を切り取った理由を 200 ~ 400 字で解説する。
1-3 音楽を聴きながら帯状の長い紙にドローイングする。
1-4 かつて自分が訪れた場所(自然界や街)の記憶や印象をもとにしたイメージをドローイングする。
また、その記憶や印象の内容を 200 ~ 400 字で解説する。
1-5 デカルコマニーをもとに、ドローイングを加え発展させる。
造詣基礎Ⅰの所感 - 第一印象
模造紙大の紙に、ドローイングする。好きに自由に描いていい。
わくわくする気持ちと、どこか戸惑う気持ちがあります。
自分よりもおおきな紙、そこに思いっきり何かを描く。形を特に決めずに描いてみる。
これは下手したら保育園や幼稚園どころではなく、人生初めてに近いのかもしれないなというのが最初の印象です。
文化祭の発表や壁新聞の授業などで、確かに自分よりも大きいかあるいは同じくらいの紙に文字を書いたり、定規で線を引っ張ったりもしたことがありましたが、面白い課題だなと素直に感じています。
造詣基礎Ⅱ 観察と描写所
美大らしい課題、美大らしい講座。そんなイメージにふさわしい講義の一つだと思います。そう、スケッチです。
自分のからだのパーツを紙の上に写し取る。
難しい。見たままを確かに描いているはずなのに、それは現実の肉体とはイコールで結べないどこか歪んでいたり、どこか極端に長かったり。
造詣基礎Ⅱの課題
ひつようなもの:画用紙、クロッキー帳、えんぴつ、カッター
◯通信授業課題
1-1 自分の頭部をデッサンする。
1-2 自分の手をデッサン、クロッキーする。◯面接授業課題
焦がした立方体または直方体の木材を描く。B2 以上の画用紙または木炭紙。描画材は基本的に鉛筆、
木炭。その他コンテ、水彩絵具等の併用可。
造詣基礎Ⅱの所感 - 第一印象
試しに手の絵を練習として書いてみたのですが、束の間中学時代に記憶がさかのぼりました。
中学時代もたしかにこんな感じで書いていたなと。
下手は下手なのですが、同時に上手くなりたいと思わせるのが、肉体のスケッチだと思います
造詣基礎Ⅲ 色彩表現の可能性を体験
色彩。色彩ですね。
仕事ではスライドの色使いや、エクセルのヘッダ業の色味を多少工夫したりするときにお世話になる色味。
造詣基礎Ⅲの課題
必要なもの:自然や台所への散策、絵の具、筆、布ボンドなど。
◯通信授業課題
1-1 色のレシピ
1-2 色のハーモニー
◯面接授業課題
感情と色彩表現に関連した課題制作を行う。自由な描画方法により、各自がそれぞれの色彩による感情表現を学習する。
造詣基礎Ⅲの所感 - 第一印象
カラーパレットを作るというのは、視点が変わるなと思いました。
個人創作しているゲーム作品で、UIをしているときに身近なオブジェクト、例えば携帯電話を登場させようと四角形や円形などを組み合わせてカタチを作っていく際、気づく事があります。
身近なものの形って、意外ととらえることが出来ていないのだなということです。
携帯電話のおおよその形は、四角形が2枚で構成できます。
携帯電話の外側の形と内側のディスプレイの形ですね(下記はマイクロソフトのパワーポイントで作っています。Adobe illustratorと同じような使い方といえば使い方です)。
これは最初に作った携帯電話のモデルなのですが、致命的に誤っている個所があります。
それは、時計と電池表示の部分に注目していただければわかるかもしれません。
このディスプレイ、内側の四角形ときちんと平行になっていないのです。
少し手直した画像です。内側の四角形を丸みを帯びたものから、長方形に変更しています。
実はこちらのほうが普段、私たちが使っている携帯の形に近いです。
手元の携帯電話をよく確認してみてください。
造詣基礎Ⅳ 立体と空間、光と影、その認識と表現
平面の次は空間ですよね。やはり、空間にいきますかと。
造詣基礎Ⅳの課題
ひつようなもの:画用紙、はさみ
○通信授業課題
1-1 紙の造形
切り出された紙片からパーツを作り、立体的に組み合わせ配置することで立体や空間の可能性を探る。
1-2 空間を描く
立体構成によって生まれる光と影の美しい空間を発見し、平面に定着させる。
造詣基礎Ⅳの所感 - 第一印象
空間という要素そのものと向き合うというのはこの課題が人生初めてなのかもしれません。
部屋の模様替えや例えばどうぶつの森などは、すでにあるオブジェクトで空間を埋めていく作業です。
翻ってこの課題は、空間を占める何かを作り出すというアプローチなので、面白いなと。
いずれの講義も興味深く、おもしろいものなので乗り越えたいと思います。
スクーリングに初めて行くとき、ランチってどうしましょう?そんな時の為の記事です。
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始まりの記事です。