コンビニというのは不思議です。
生まれた時にはそこにあって、24時間営業で、そしてだんだんと出来ることや扱える
ことが増えていきます。
ファミリーマートは薬局を併設しているところも多いし、2018年にはコインランドリー
を店舗に併設する動きもあるようです。
ローソンでは「マチの健康ステーション」を標榜して健康に取り組み、いち早く低糖の
ブランパンやナチュラルローソンでライフケアやヘルスに関心の高い層へ請求しています。
セブンイレブンはいろいろあるようだけれど、ドーナツと珈琲でそれまでミスタードーナツでもドーナツを買わなかった層やスターバックスでコーヒーを買っていた層へ請求しているというのが2018年の状況です。
【各種記事】
【ファミマ公式サイト】コインランドリーサービス事業の展開について
【マイナビウーマン】ローソン、「マチのほっとステーション」から「マチの健康ステーション」へ
【ビジネスジャーナル】セブンのコーヒー、値段3倍のスタバより飲みやすい?なぜコンビニ業界内で突出?
〇デジタルな世界、フィジカルな世界
デジタルな世界と物理的な世界のどちらでの購買行動が主流になってくるのか。
まだまだ逆転の余地も余談も許さないけれど、デジタルの担う領域は確実に伸張している。
デジタルの世界で何かを買うことが20代や30代の中で主流になった場合、これからは
「ちょっと近くのコンビニへ行って、買ってくる」という物理的な行動よりも、
声を出してデジタル世界へオーダーを出すという方が主流になるのかもしれない。
「OK、Google ミネラルウォーター 500ml コンビニ配送」だったり
「Hi Siri, あんぱんと牛乳 500mlを15分以内に届く範囲のコンビニへオーダー」
「Alexa 、Prime Nowで生茶とキットカット抹茶味 1袋 家へ届けて」
だったり。
〇拡大から縮小?
コンビニを見ていると、時代を作っていく強さと、時代の流れに乗る機を見るに敏という言葉を思う事が多いですね。
ファミリーマートが24時間営業の見直しに着手するというニュースは、昨今の働き方改革の流れなどを受けて確かにありうるなという思いを個人的には抱きます。
一方で、生活インフラとまで呼ばれたコンビニエンスストアの三大勢力の一角が
高度経済成長の終焉ーバブル崩壊から平成に移り変わってすでに30年。
嗚呼、耐えきれなくなったのだなという所感も同時に覚えました。
【記事】ファミマ、24時間営業の見直し着手
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/102700177/102700002/
人間の労働力で24時間運営が厳しいという状況になった際、その窮地をチャンスに
変えるためにデジタルな世界をコンビニというフィジカルな世界に合流させるような。
そういう切り抜け方を見てみたいと常々思っています。
例えば、コンビニで服を購入できるようなデジタルとフィジカルの混じった世界。
コンビニというのはどこにでもあるという普遍性が売りの一つであると思うので、
様々なB to Cの店舗がコンビニへ出店するようなビジネスモデルが出来たらあるいは
そのコンビニに行くという意味が生まれるのかもしれませんね。
しかもそれが、越境して海外の店の商品を、その場で買える体験ができるとしたら。
価値はきっと計り知れないことになるでしょう。
そこでは仮想試着が出来て、同時に服の注文もできるとか。
仮想スペースで両目をスキャンして、視力を図りモニターの先で眼鏡を作り、
電子マネーで支払いまでが出来るとか。
手をスキャンして、取得されたデータに画面の向こうでネイルアーティストが
データを入力して、結果3Dプリントされたネイルが出来上がるとか。
電話ボックスが駅や街頭から撤去された後、一部の人達はWifi時代が来て悔しがった
という記事をどこかで読んだことがあります。
それは電話ボックスも広範な場所に点在
していたから、Wifi基地局なりを設置したり様々なビジネスに転用が出来た。
そういう可能性があるからだろう。
コンビニは日本で増え続けている。点在していると言い換えてもいいと思う。
物理的に近くにあることに変わりはないので、そこに行けば様々なものがそろう
という定義を拡張してみたら、面白いことになるのかもしれない。
【コーポレートサイト】等身大のディスプレイで、気軽なバーチャル試着体験
http://www.toshiba.co.jp/cl/industry/virtual_fitting/index_j.htm
【コーポレートサイト】電話ボックスの天井にWi-Fiや携帯電話の無線基地局が設置可能に!
https://www.ntt-west.co.jp/news/1712/171212a.html
〇結びに
コンビニがドーナツ屋やドラッグストア、コーヒーショップと手を携え、あるいは凌いできたように、デジタルな世界の巨人たち(きっとAmazonが筆頭だろう)とどのように渡り合うのか、興味深く観察していきたいと思うのです。
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